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世界のサービスから集めたセキュリティ情報をリアルタイムで提供

2018年03月26日 17時30分更新

文● 上代瑠偉/ASCII

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 2018年3月23日、東陽テクニカ初の社内カンパニーであるセキュリティ&ラボカンパニー(SLC)は独自統合型プラットフォーム「TOYOクラウド」の開発を発表した。4月1日からリリースする。

「TOYO クラウド」上の脅威インテリジェンスサービス

 TOYOクラウドは、さまざまなセキュリティベンダーの世界最先端のサービスから収集する情報を独自に統合・一元化。それぞれ最適にカスタマイズしたダッシュボードを提供する。日本語対応GUIを搭載。

 セキュリティエンジニアには、分析したダークウェブを含む脅威情報や攻撃予兆を通知。速やかな対策を打てるようにSNS機能を搭載しており、いつでも同社のサイバーリスク分析(CRA)チームが運営するサポートデスクに問合せられる。経営者は事業へのサイバーセキュリティリスクの大きさを把握し、対応方針の意思決定を速やかにできるように、統計的なセキュリティ状況を可視化してリアルタイムに提供する。

 また、このTOYOクラウドで提供する2つのサービスメニュー、セキュリティオペレーションセンター(SOC)運用を支援する脅威インテリジェンスサービス「TOYO サイバースレットハンティング」と、AIログ解析サービス「TOYO サイバースレットアナリシス」を発売する。

 TOYO サイバースレットハンティングは、脅威インテリジェンスサービス。イスラエル諜報機関出身アナリストの経験をもとに開発した専用エンジンを使用する。インターネット上の顧客に関係する6種類の脅威(情報漏洩、フィッシング、脆弱性脅威、VIP 脅威、攻撃兆候、ブランドセキュリティー)に分類して分析。企業リスクに関係する誹謗中傷的な脅威情報の削除申請ができる。オプションで、重要な脅威情報を既存セキュリティーデバイスと連携し、自動で防御設定が可能。自動レポート作成機能を搭載している。販売は4月1日からで、価格は年間ライセンス(最小構成)が725万7600円。

 TOYO サイバースレットアナリシスは、AIログ解析サービス。所有するIoT・セキュリティ機器、サーバー、アプリケーション、AWSやAzureクラウドなどさまざまな種類のログを一元的に収集・管理する。イスラエルパートナーのビッグデータ・AI技術を利用し、迅速にセキュリティ脅威(外部攻撃、情報流出リスク、脆弱性、バグなど)を自動検出。そのセキュリティー脅威に対して、関連する原因・対策方法をインターネット上で検索し自動通知する。資産に対するセキュリティ脅威監視と、対策支援サービスを提供。販売は4月1日からで、価格は年間ライセンス(最小構成)が84万2400円。

 セキュリティ&ラボカンパニーは、東陽テクニカ初の社内カンパニーでサイバーセキュリティーサービス事業化を目指して2016年11月に設立。東陽テクニカが持つ欧米を中心とした情報セキュリティー企業との連携に加え、国家戦略としてサイバー先進国化が進むイスラエル企業との関係を拡大。サービスソリューション型、エンジニアリング型のサービス提供を実現していくという。

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