VIVE Proの変更点を大まかに掴んだところで、気になるパフォーマンスへの影響を検証してみよう。前述の通りVIVE ProはVIVEに比べ画素数が78%も増えている。つまりフルHD液晶からWQHD液晶の画素比率とほぼ同じ。画素数が増えれば描画負荷も増大するので、パフォーマンス低下は避けられない。旧VIVEでは及第点だったシステムでも、VIVE Pro環境では性能不足になることも考えられる。
そこで、今回は以下のようなシステムでVIVEとVIVE Proにどのような差が生まれるかチェックしてみた。ビデオカードはNVIDIAのGeForce GTX 1060/1070/1070Ti/1080Tiの3種類を用意。GTX 970相当であるGTX 1060でVIVE Proは使えるか? さらに上位GPUでのパフォーマンスの変化はどうかをチェックしていきたい。
【検証環境】 | |
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CPU | Intel「Core i7-8700K」(6コア/12スレッド 、3.7~4.7GHz) |
マザーボード | GIGABYTE「Z370 AORUS Gaming 7」(Intel Z370) |
メモリー | G.Skill「F4-3200C14D-16GTZR」×2(DDR4-2666で動作、8GB×4) |
グラフィックス | ASUS「ROG-STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING」(GeForce GTX 1080Ti)、ASUS「ROG-STRIX-GTX1070TI-A8G-GAMING」(GeForce GTX 1070Ti)、ASUS「ROG-STRIX-GTX1070-O8G-GAMING」(GeForce GTX 1070)、ASUS「ROG-STRIX-GTX1060-O6G-GAMING」(GeForce GTX 1060) |
ストレージ | Intel「SSDPEKKW010T7X1」(NVMe M.2 SSD、1TB)、Crucial「CT1050MX300SSD4/JP」(M.2 SATA SSD、1.05TB、データ用) |
電源ユニット | Silverstone「SST-ST85F-PT」(850W、80PLUS Platinum) |
OS | Windows 10 Pro 64bit版(Fall Creators Uptade) |
Orange RoomならGTX 1060でも90fpsを維持
最初にテストするのはVR環境でのパフォーマンスを確認できる定番の「VRMark」だ。VRヘッドセットのない環境で実行するとVR性能がスコアーとなって表示されるので今ひとつピンと来ないが、今回はVRヘッドセットに実際に映像を投影するモードを利用する。この場合の結果はスコアーではなく実フレームレートで表現される。つまり90fpsを維持しきれるか否かの判定となる。
テストは負荷の軽い“Orange Room”とやや重い“Cyan Room”の2つを実施した。最低限Orange Roomで90fpsが出ないと、そのGPUはパワー不足ということになる。
Orange Roomなら一番低スペックなGTX 1060とVIVE Proの組み合わせでも90fpsが出せる。VRMark程度の負荷のゲームならパフォーマンスに深刻な問題は出ないといったところだ。Cyan RoomクラスになるとGTX 1080Tiでないと辛いことも分かるだろう。
このデータだけだとあまりしっくりこないので、実際のVRゲームにおけるパフォーマンスを比較することにしよう。