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世界100ヵ国で使えるモバイルルーター「Skyroam Solis」をスペインで試した!

2018年03月21日 12時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII編集部

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 ここ数年、筆者はMWCを取材しにスペイン・バルセロナへ行っているわけだが、毎年困るのが回線問題。これまでは、キャリアのローミング、レンタルルーター、現地SIMなど試していたが、そろそろ回線を統一できないものかと考えていた。

 そんなとき、ほかの編集者から渡されたのがこの「Skyroam Solis」。世界100ヵ国以上で使えるポータブルルーターを発売するSkyroamの新製品だ。バーチャルSIMを搭載しており、SIMカードを入れ替えることなくそれぞれの国のモバイルネットワークに接続し、ルーターとして使える。難しい操作は必要なく、本体のボタンも2つしかない。また、本体のバッテリーは6000mAhと大容量で、モバイルバッテリーとしても使える。

 対応バンドは(LTE)1/2/3/4/5/7/8/17/20/38/39/40/41。なお、日本では技適マークがないので使えないが、そもそも日本在住の人が国内で使うメリットはないだろう(海外在住の人が日本に持ち込んで使うのはOK)。

鮮やかなオレンジの本体。アイスホッケーのパックみたいだ

手のひらサイズだが、ほかのモバイルルーターと比べると大きいし重い

背面にはQRコードがあり、読み込むと専用サイトにアクセスする

USB Type-Cの端子を装備。充電も給電もここから行なう

 100ヵ国以上で使えるということはスペインだけでなく、トランジット先でも使えるということで、直行便がない国に行くときにも重宝しそうだ。今回のMWC出張はドーハ経由だったのだが、乗り継ぎ時間が短すぎて使ってる間もなく搭乗することになったので、残念ながらドーハでは使っていない。

 料金体系も非常にシンプル。本体価格が149.9ドル(日本のECサイトなどでは実売価格1万6000円前後)、24時間9ドル、もしくは5日間40ドルの2プランで、いずれも容量無制限。月額料金や契約料などはない。

QRコードを読み込むとこのようなサイトに飛ぶ

ルーターの管理ページ。アカウントを作成してログインしたら、ここから1デイパスパスなどの購入ができる

 最初にスマホなどでSkyroam Solisにアクセスし、ユーザー登録が終わって利用料金を払ったらモバイルルーターとして使えるようになる。あまりにも簡単に使えてしまったので、これで大丈夫なのかと思ったほどだが、無事に使えた。

バルセロナの街中、会場のFira Granvia付近でスピードテスト。十分すぎる速度が出ていた

 筆者はバルセロナ滞在中に5日間のプランで申し込み、ホテル以外ではすべてSkyroam Solisで済ませた。その国のキャリアに依存するので、電波が入らないところもあったが(地下鉄の移動中など)、ほぼ困ることがなかった。バルセロナも最近は回線の増強が進んでおり、地下鉄の駅の中でも電波は入る。電波状況が良い国なら、これを持っていけば現地SIMを買う必要もルーターをレンタルする必要もなく、また複数の国を訪れる場合などにも便利だ。

一旦起動したらリュックなどに入れっぱなしでOK。体感的に充電ナシで2日くらいは使えそうだ

 不満点は本体が大きくて重いことと、電源キーが小さいので押しづらいということだ。バッテリー容量が多いので仕方ないのだが、結構かさばるし、取材の荷物を少しでも軽量化したいので、もうちょっと軽いとうれしかった。

 キャリアのローミングは1日1000~3000円程度かかるし、現地のプリペイドSIMも空港で手に入らない場合もあるし、アクティベーションも面倒。そんな手間をかけずに複数国で使えるモバイルルーターとして、Skyroam Solisは活躍してくれるので、世界を股にかけるビジネスマンからバックパッカーまで、オススメできるガジェットだ。

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