ジャストシステムは2月14日、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、『人工知能(AI)& ロボット 月次定点調査(2018年1月度)』の結果を発表した。ネットリサーチサービス「Fastask」を利用したもので、調査対象は15歳から69歳までの男女1100名。調査期間は1月26日から29日。
人工知能(AI)に関する認知度や、各種サービスの利用状況、将来の展望や期待度に加えて、AIスピーカーの普及に関する設問も用意した。 調査によると、AIスピーカーの認知率は合計で74.3%。2017年6月度の同調査では43.5%で、この半年で30.8ポイントも認知度が向上した。所有率について「所有している」という回答は5.7%、「購入を検討している」という回答は10.4%だった。
AIスピーカーを認知している人のうち、所有者と「興味はある」と答えた人の調査では、「Google Home」は39.6%、「Amazon Echo」は30.7%、「LINE Clova」は23.8%だった。機能別調査で利用率が高かったのは「音楽コンテンツ再生」の47.6%。次いで「アラームなどのスケジュール管理」(46.0%)、「ニュースの読み上げ」(36.5%)となっている。
AIスピーカー所有者の満足度に関する調査では、「かなり満足」という回答が39.7%となっており、「満足」は27.0%、「やや満足」は20.6%。“満足”に分類される回答を合計すると87.3%となり、高い数値を示した。
AIの発達による利便性向上に関するセクションでは、「とても期待している」という回答が21.2%、「どちらかというと期待している」という回答が39.5%。あわせて60.7%が期待を示した。医療部門の調査では、すべてまたは一部の仕事がAIに置き換わるという回答が「薬剤師」(65.3%)と「医療事務」(74.3%)で高い数値を示し、救急救命士(34.4%)や臨床心理士(37.1%)、獣医師(37.8%)などでは置き換わりを予想する数値が低かった。
同社では、集計データとしてまとめた全74ページの調査結果レポートを、Marketing Research Campの自主調査レポートページで無料ダウンロード提供している。