富士通は、誰も踏み込めない"軽さと剛性の両立"を目指す
1キロ以下の13.3型ノートならコレだ!! 世界最軽量「LIFEBOOK UH」の秘密を開発陣に聞いてきた!![LIFEBOOK WU2/B3・UH55/B3・UH75/B3・UH90/B3] (2/5)
2018年02月19日 11時00分更新
第8世代Coreプロセッサーを搭載するために「LIFEBOOK WU2/B3」リリースを前倒し
―― 前モデルが発売されてから新モデル「LIFEBOOK WU2/B3」が発売されるまでが約8ヵ月と、富士通クライアントコンピューティングさんとしては期間が短いと思います。この経緯を教えてもらえますか?
河野氏 インテルのモバイル向けプラットフォームが第8世代になって、クアッドコアCPUに初めて対応したことが主な理由です。モバイルノートにパフォーマンスを求めるお客様が非常に増えていますので、なんとか第8世代CPU搭載モデルを出したいという思いがありました。本当はひと段落したい時期だったんですけど(笑)。
―― (筆者のように)「ちょっと早すぎでは?」という声はありませんでしたか?
河野氏 それはありませんでしたね。
石川氏 重量が軽くなったという点に、「あっ」と驚いた方はいたみたいです。
「富士通の“赤”」にかけるこだわり
―― 本体カラーが「ピクトブラック」と「サテンレッド」で、重量が若干異なります。この理由を教えてもらえますか?
石川氏 これは塗装の膜が関係しているんですね。「ピクトブラック」ではまず塗料を付きやすくする「プライマー」という塗料を塗り、その上に黒を重ねています。
「サテンレッド」についてなのですが、まず赤という色は下地の色を拾う性質がありまして、重ね塗りをしないとちゃんときれいに発色しないのですね。そのため、赤色の下に実はシルバーを塗っています。「サテンレッド」は重ね塗りをしているので、そのぶんだけ重量が重くなっているというわけです。
―― 重さが増してもこの鮮やかな赤、「サテンレッド」を表現したかったということですね。
石川氏 弊社内でも「LIFEBOOK UH」シリーズを使っている者が結構いるのですが、「サテンレッド」を選ぶ例が多いのです。弊社の場合はコーポレートカラーに近いこともあると思いますが、発色が(一般的なノートPCの)赤より明るいので、お客様にもその辺りを特長的に捉えてもらっているようです。
河野氏 昔から赤にはこだわっているんですよ。初代のUltrabookでも赤いモデルを出しましたが、色味についてはその時から工夫を重ねています。
石川氏 赤って普通に塗ると、黒っぽくなっちゃうんですよ。シルバーを塗って下地を明るくした上で赤色を塗らないと、きれいに発色しない。そのきれいな赤色を出すことが、"ものづくり"としてこだわっているポイントです。