富士通クライアントコンピューティングの「LIFEBOOK UH」シリーズは、13.3型の超軽量モバイルノートだ。モデルとしてはパーツ構成と重量の異なる3種類が用意されており、もっとも軽い「LIFEBOOK UH-X/C3」の重量はなんと約698g。
スペックを落とした軽量タイプの「LIFEBOOK UH75/C3」なら約747g(最軽量時)、バッテリー容量が2倍の「LIFEBOOK UH90/C3」でも約898gしかない。クラムシェル型のモバイルノートとしては、驚異的な軽さを実現している。
また直販サイト「富士通WEB MART」では、パーツアップグレードが可能なカスタムメイドモデル「LIFEBOOK WU2/C3」を販売中だ。こちらは「LIFEBOOK UH」シリーズをベースにしているため、外観や基本機能はほぼ同じ。しかし最大16GBのメモリーや1TBのPCIe(NVMe)接続のSSDを選択できるほか、オフィスなしの構成を選べばそのぶん価格を抑えることができる。なお直販モデルには「最軽量モデル」と「軽量モデル」の2種類があり、重量が約698gからとより軽いのは「最軽量モデル」のほうである点に注意していただきたい。

ASCII.jpでは「LIFEBOOK UH」シリーズの新モデルが発売されるたびに、開発陣に軽量化の工夫や苦労話を伺ってきた。ほぼ2年前の2017年3月の記事では当時としては世界最軽量の約761gを実現した経緯を、1年前の2018年2月の記事では約748gの軽量化を達成するためのアイデアやものづくりに対するこだわりについて聞いている。
ふたつの記事を担当した筆者としては正直なところ、インタビューのたびに「これ以上の軽量化はしばらくムリだろう」と感じていた。しかしわずか1年で約50gもの軽量化を実現し、ついに700g切りという前人未到の領域に到達。しかもUSB Type-C端子がひとつ増えるなどの機能アップも実現している。過去2回にわたって軽量化の難しさを聞いていただけに、この軽さには非常に驚いた。と同時に、「今回はいったいどのようにして軽量化を実現したのか?」という疑問が湧いてきたわけである。
そこで再々度、開発を担当した富士通クライアントコンピューティングへと乗り込み、新しい「LIFEBOOK UH」シリーズがどのようにしてさらなる軽量化を実現したのかを伺った。また軽さだけでなく堅牢性や使い勝手に対するこだわりについても話を聞いてきたので、購入を検討している方はぜひ参考にしていただきたい。

「LIFEBOOK UH」シリーズ2018年11月モデルの開発に携わった、富士通クライアントコンピューティングのみなさん。写真向かって左から、プロダクトマネジメント本部 商品企画統括部 第二プロダクト部 野田 幸宏氏、開発本部 第一開発センター 第二技術部 松下 泰大氏、開発本部 第一開発センター 第三技術部 高橋 勇樹氏


