では、実際にPredator X34Pを使用して、ゲームをプレイしてみたい。まずは、近年根強い人気を誇るバトルロイヤルゲーム「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG)の一人称視点「FPSモード」(ゲーム中での表記は「FPP」モード)だ。このFPSモードでは、視野角の設定がデフォルトだと「90」となっているのだが、3440×1440ドットと解像度が高く21:9と横長表示のX34Pの場合は、その設定を変更しなくても2560×1440ドットの筆者自前の16:9の液晶ディスプレーよりも、明らかに視界が広かった。そのため、より左右の様子を察知することができるようになり、これはFPSをプレイするうえで非常に有利だ。
FPSモードで視野角は「103」まで高めることができるのだが、そこまで設定するとさらに視認できる範囲が広くなる。もちろん、ゲームの有利/不利だけでなく、視界のほぼすべてに広がる世界は、かなり臨場感が高く、いつもと違うゲームをプレイしているのかと錯覚するほどだ。とくに、Predator X34PとPredator X34で比較すると、曲線半径が小さくなったことは、かなり臨場感を高めているように思える。
さらにレーシングゲームの「Forza Motorsport 7」も試してみた。Forza Motorsport 7には、3440×1440ドットの設定は用意されていないのだが、解像度の設定から「実効ウィンドウ解像度」を選択することで、3440×1440ドットが適用される。
そのプレイ感だが、Predator X34Pの両端がちょうど視界の両端となり、両横の風景が流れていく様はかなり立体的に感じる。Predator X34Pの曲線半径が、さながら運転席でステアリングを握っているような錯覚を醸し出している。レーシングゲームにおける没入感は、間違いなく高いと断言できる。
使い勝手のよさは申し分なし
グラフィックス製作でも活用できる
Predator X34Pを実際に使用してみると、使い勝手のよさが目立つ。前モデルのPredator X34からの変更点は、細かいところが多いのだが、それらすべてが使い勝手の向上につながっている点は、かなり評価できる。また、曲線半径を縮めたことは、ゲームや映画などにおいて臨場感を増しており、前モデルとでは没入感おがまるで異なる。
さらに、ゲームや映画以外にも、画像加工や画像処理においても、横に広い解像度はかなり魅力的なのではないだろうか。しかも、右も左も画面までの距離が変わらないという点は、グラフィックス製作の場面で大きなアドバンテージになるように思える。
また、Predator X34Pの税別のメーカー想定売価は14万円前後と、Predator X34の発売当初税別15万円前後から若干下がっている点も見逃せない。シネスコサイズの液晶ディスプレーが気になるのであれば、このPredator X34Pはオススメできる1台であることは間違いない。
(提供:Acer)