では実ゲームベースのベンチマークに移ろう。人気MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」の公式ベンチのスコアー比較からスタートする。画質は“最高品質”とし、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3通りとした。スコアーのほかにベンチ中の平均fpsも合わせてご覧頂きたい。
GTX 1070 Ti AMP Extremeは定格だとGTX 1080のFounders Editionよりどの程度遅いのかイメージがわかないが、平均fpsで見るとおおよそ4から6fps程度遅い程度、ということにがわかる。だが、OCすることによりその差をぐっと縮めることができる。
続いてはDirectX11ベースのゲームの中で最重量級といってよい「Assassin's Creed: Origins」のパフォーマンスをチェックしよう。画質は“最高”とし、ゲーム内のベンチマーク機能を利用して計測した。
GTX 1080はメモリーがGDDR5Xであるため超高負荷環境でメモリー(VRAM)がボトルネックになりにくいが、現実の高負荷ゲームにおいてVRAMの帯域がボトルネックになるかはゲームの設計と画質設定次第。特にこのゲームは最高設定だとメモリー帯域を云々する前にGPUコアがボトルネックになるようで、OCした状態であればGTX 1080のFounders Editionをわずかではあるが上回ることができた。
続いてはDirectX12ベースの「Forza 7 Motorsport」で検証する。画質の動的最適化機能が機能しないよう、個々の画質設定を全て一番重くするよう設定した。ただしレンダースケールはドット等倍(100%)、MSAAは「4x」とした。ゲーム内のベンチマーク機能を利用して計測している。
このゲームはクロックが非常に効くようで、OCした状態であればGTX 1080のFounders Editionよりも明確にフレームレートが向上。後に詳しく解説するが、大型クーラーの冷却性能が高いため、ずっと高クロック状態が続くのが本製品の速さの秘密のようだ。
最後に先月ようやく正式リリースとなったPUBGのフレームレートもチェックしてみよう。画質は“ウルトラ”とし、砂漠マップにおけるプレイヤーの待機所で一定のコースを走った際のフレームレートを「Fraps」で測定した。
周囲にいる他プレイヤーの密度といったシチュエーションで最終的なパフォーマンスは変わるため、最低fpsは若干誤差があるが、それでもフルHDやWQHDで十分快適なフレームレートが得られることが確認できた。OCすればさらにフレームレートを伸ばすことができるが、60Hz液晶を使っているなら、OCなしの状態でも十分快適に運用できそうだ。