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スピーディー末岡のドライビングプレジャー! 第10回

F1技術の結晶! スピードの化身・マクラーレンのエントリーモデル「570S」に乗った!

2017年12月23日 12時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII 車両協力●マクラーレン・オートモーティブ

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F1のテクノロジーがフィードバック!
マクラーレン「570S」

 この連載はスペックに秀でていて、お値段も飛び抜けて秀でているクルマを紹介しているが、クルマの楽しさの原点ってなんだろうと考えた場合、「走り」にいきつく。そう、走りの良いクルマを紹介したいのだ。もちろん、今まで紹介したクルマたちは、どれも走りは超一流だった。だが、今回紹介するクルマはF1というモータースポーツの頂点から生まれた自動車メーカー、マクラーレン「570S」だ。走りを究極まで突き詰めたレースで戦うメーカーは、どんな市販車を生み出すのだろうか。

 なお、今回はすでに動画が公開されているので、本記事と合わせてご覧いただきたい(→https://youtu.be/Ek-eEM1to2M )。

 イギリスの自動車メーカー・マクラーレン・オートモーティブ。その成り立ちを紐解くと、1963年にまで遡る。レーシングドライバーのブルース・マクラーレンが設立したレースチーム「マクラーレン・レーシング」は、F1に参戦しながら技術を蓄え、マクラーレングループとして1990年にマクラーレン・カーズが設立され、公道を走るF1マシンともいえる「マクラーレン F1」が1994年にリリースされた。レース仕様の「マクラーレン F1 GTR」はル・マン24時間レースをはじめ様々なカテゴリーのレースで勝ちまくり、その実力を遺憾なく発揮したのだった。2003年にはメルセデス・ベンツが「SLR マクラーレン」というハイパフォーマンスモデルを発表し、開発・生産はマクラーレン・カーズが担当した。このように、マクラーレンといえば速いクルマというイメージが浸透していった。

 2009年からは現在の社名である「マクラーレン・オートモーティブ」へと変更し、2011年には「MP4-12C」というモデルをリリースした。ほかの高級車メーカーと比べてもラインナップは少数精鋭。アルティメットシリーズ、スーパーシリーズ、スポーツシリーズという3本柱で展開をしている。アルティメットシリーズはレーシングカーやそれに匹敵するロードゴーイングカー「P1」をラインナップし、台数限定なので選ばれたお金持ちしか買えない。スーパーシリーズはマクラーレンの主力モデル「720S」、スポーツシリーズはエントリーモデルであり、今回お借りした「570S」がラインナップされている。

 派生モデルのスパイダーやGTといったグレードも存在するが、基本的には3ライン、3車種である。昔のアップルか吉野家かといったメニューのシンプルさだ。

 さて、今回なぜ「570S」だったのかというと、720Sはまだ発売されたばかりで広報車がない、570GTは以前企画でお借りしたので違うモデルに乗りたい、という至極個人的な理由でベースグレードである570Sになった。とはいえ、570GTはその名のとおりグランドツアラー的な味付けだったが、570Sはサーキットでも走れるロードゴーイングカーだ。走りのスペックは上である。

マクラーレン「570S」の主なスペック
エンジン V型8気筒ツインターボ
排気量 3799cc
最大出力 570HP/7400rpm
最大トルク 61.2kgm/5000-6500rpm
トランスミッション 7速SSG
最高速度 328km/h
0-100km/h 3.2秒
サイズ 全長4530×全幅2095×全高1202mm
車両重量 1344kg
タイヤ(フロント/リア) 225/35R19/285/35R20
価格 2556万円(税込)

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