GTC(GPU Technology Conference) Japan 2017で、NVIDIA創設者兼CEOのジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏が基調講演を行なった。
ここでは、5月に米国で行なわれたGTCと同じ内容は割愛し、GTC Japanで発表された内容についてレポートしていく。
未来のデザインラボHolodeckの
アーリーアクセスが提供開始
Holodeckのアーリーアクセスが提供開始された。Holodeckは写真クオリティのコンピュータグラフィックスと物理シミュレーションに従った仮想世界において、違う場所にいる人同士がオンラインで共同作業ができるというもの。
AIは現代の最も強力な技術
日本はAI研究のリーダー
日本が、自動車、製造、重工業、医療といった重要な領域で世界的なリーダーシップを取るために、AIは革新的な可能性を秘めているとジェンスン氏は語る。そのAI研究において日本はトップであり、NVIDIAは日本の大手企業とパートナーシップを築いてきたという。
AIの最も重要な貢献の1つは自動運転
自動運転技術は、車のスタイルや使われ方をも変えていく。将来の車は単に目的地に向かう手段ではなく、リラクゼーションとエンターテインメントの場となるとNVIDIAは予測している。
将来の車はソフトウェアで定義されるという。自動運転の実現には多くのセンサーと高性能コンピューティング、それにAIを組み合わせるため、車には何百ものAIとアプリケーションが搭載される。この一連のアプリケーションをNVIDIA DRIVE IXと呼ぶ。
ソフトウェアは世界を走る複数のモデルをサポートし、車両が使われる限り維持管理される必要がある。そのために生産性の高い開発ツールがそろった拡張性のあるアーキテクチャーを検討することが重要とのこと。
コマツとNVIDIAが協業
AIが安全な建設現場を実現
自律動作マシンは、自動運転だけでなくあらゆる産業で活躍できる。基調講演では、NVIDIAと建設・鉱山機械メーカーのコマツがパートナーとして協業していくと発表した。コマツによると、建設現場全体を可視化、分析するためにAIを導入し、建設現場の安全と生産性を高めていくとのこと。