2年ほど前にクラウドファンディング界で少しだけ話題になったモノに「リキッドメタル・ウォッチ(LMW)」(以降、液体金属ウォッチ)があった。
液体金属と言えば水銀などを思い浮かべるのが一般的かもしれないが、今回、筆者が衝動買いした液体金属ウォッチは「Metallium」(メタリウム)と呼ばれる謎の特殊物質を使っているらしい。
謎と言われると追及したくなるのが人情だが、そのあたりは液体金属大好き系のマニアにお任せするとして、早速届いた商品を見てみよう。
液体金属で時を知らせる「リキッドメタル・ウォッチ」
販売しているのはSEAHOPE(シーホープ)という会社。電光掲示板腕時計や風変わりなLEDウォッチ、DIPスイッチを使用した特殊なデザインのデジタル腕時計など、マニアのガジェットマインドを揺さぶる超怪しげなデザインコンシャスな腕時計を開発、販売している。
同社の扱う腕時計はいずれもディープでマニアックな特殊モノが多いが、パッケージや取説はそれらにはるかに追いついていない極めてマトモ系だ。
今回の主役である液体金属ウォッチ(3万7800円で購入)も、目立つことを恐れているようなごく地味なパッケージに入って送られてきた。
本体以外には、ブランドシートと注意事項を記載したシート、そして取扱説明書の3点だけだ。実際にパッケージから本体である液体金属ウォッチを取り出してみると、「液体金属」のイメージがビンビンと伝わってくる楽しさだ。
液体金属ウォッチには、秒針はないが、一般的な腕時計同様、時間を示す時針(長針)と分を指し示す分針(短針)は存在する。
見た感じは針ではないので、時針ではなく「時球」、分針ではなく「分球」と表現すべきだろう。
時球と分球の位置関係は、人によっては、一般的な見慣れた腕時計の時針、分針表示の関係性とは異なると感じる人もいるかもしれない。
一般的な腕時計の分針は丸い腕時計の文字盤の最外周を指し示し、時針はその内側の小さな同心円上で時刻を指し示すのが普通だろう。
液体金属ウォッチは、以前、本連載で紹介した筆者愛用の「BLADLEY WATCH ブラッドレイ・ウォッチ」とよく似た時刻表示機構を採用している。
ブラッドレイ腕時計は最外周側面に時針に相当する金属球があり、表面の内径に分針に当たる金属球が配置され、それぞれが磁石の付いた長針と短針が腕時計の内部で移動し、金属球を吸い付けるように移動させて現在時刻を表示する。
液体金属ウォッチもブラッドレイ腕時計と同様、中心よりもっとも遠い最外周で時を指し示し、内側にある小さな同心円上で分を表示する。
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