※本記事は、2017年11月7日にHTC社 公式ブログに掲載されたStephen Reid氏の記事を翻訳したものです。
ルームスケールVRを利用して夢のインテリアを自由にデザインできるソフトウェア「TrueScale」がViveportで配信を開始しました。
部屋の模様替えをしようと家具をあちこち動かしてみたあげく、結局元の配置に戻したという経験はありませんか? これでは無駄にくたびれただけじゃないか、と思ったことは? 同じことがバーチャルでできるとしたら、どうですか?
それだけでなく、買うつもりの家具を宙から取り出して、部屋のどこに置けばいいかを好きなだけ試せるとしたら?
そう、TrueScaleはまさにそれを実現するツールです。自分の部屋をVRに再現(あるいは理想の部屋を創造)し、あっという間にバーチャル模様替えを行うことができます。
家やアパートやオフィスのレイアウトを検討できるソフトウェア自体は特に新しいものではありません。しかし『TrueScale』の特色は、文字どおり、スケールにあります。つまり、VR空間の中でVR空間を設計することができるのです。ソフトを起動すると、ユーザーはバーチャルな製図台が置かれたバーチャルなオフィスに転送されます。製図台では簡単なツールを使って、2Dで家や部屋の間取り図を作り、インテリアをレイアウトできます。
そして周囲を見回すと、まるで魔法のように、いま描いた図面がドールハウスサイズの3D模型になって傍らのテーブルに出現しています。ユーザーは模型の周りを自由に歩き回り、顔を近づけてのぞき込んで、あらゆる角度からチェックできます。
ここまでは物理的にやってやれないこともありません。しかしVRを使うTrueScaleが画期的なのは、ユーザーがいつでも身体を人形サイズに縮小して、自分が作ったドールハウスサイズの3D模型の中を、実際に歩き回って確かめることができるという点です。
図面どおりにインテリアをレイアウトすると実際にはどんな風に見えるかがすぐわかるうえ、その状態でレイアウトを変更することもできます。鉢植えの置き場所がしっくりこないなら移動させられますし、ドアの位置を変えたければドラッグするだけです。
このように家や部屋のインテリアを自由に変更できる機能は、ビデオゲーム分野では以前から存在するものの、実際のインテリアデザインに応用されたケースはほとんどありません。さらに、TrueScaleの開発元であるImmersionは、家具・インテリア販売の大手Wayfairと提携し、同社が取り扱う家具の3Dモデルを標準サポートしています。つまり、Wayfairで売っている家具を使ってVRでインテリアレイアウトを考え、それを実際に買ってきて現実に再現することが(理論上は)できるというわけです。
模様替えが趣味の人も、プロのインテリアコーディネーターも、一度使ってみる価値はあるツールだといえるでしょう。
※本記事はMogura VRがHTC社に許可を貰い、翻訳した記事です。Mogura VRとHTC社に許可を頂き転載しています。