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「無茶メガタスク」でもRyzen Threadripperは強かった

ゲームからクリエイティブまで快適に使えるモンスターPC『G-Master SLI-X399A』

2017年11月22日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトラカクッチ

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しっかりとした冷却性で
高性能構成でも安心して使えるのがメリット

 16コア32スレッドのRyzen Threadripperに加え、最高クラスのグラボを2枚搭載しているだけに、性能面では間違いなく満足できる『G-Master SLI-X399A』だが、ひとつ気になることがある。それは、これだけの性能をもつパーツはそれだけ発熱が大きく、熱ダレや不安定な動作になるのではないかといった心配だ。

 しかし、ケースの中を見ればこの心配は完全に杞憂だということがわかるだろう。その納得の冷却性を備えたPCの内部をチェックしていこう。

水冷クーラー搭載で静かに、そして強力にCPUを冷却する

 発熱が気になるRyzen Threadripperを冷やすのは、240㎜のラジエーターを備えた簡易水冷クーラー。ラジエーターは天板に装着されており、CPUから発生した熱はケース内に放出されることなく直接外部へと排出される構成になっている。

CORSAIRの簡易水冷クーラーを採用。発熱が多いRyzen Threadripperだが、その熱をしっかりと、そして静かに冷却してくれる頼もしいクーラーだ

 ラジエーターとポンプをつなぐパイプは太目で硬いのだが、そのぶん水流を妨げることなくしっかりと熱を移動してくれる頼もしさがある。ラジエーターには2つの120mmファンが搭載されているため、低回転の静音動作であってもしっかりと冷やしてくれるわけだ。水枕部は重厚な銅板となっており、CPUからの熱をしっかりと吸収、冷やしてくれる構造だ。

CPUと直接接触する水枕部には銅板を採用。円形だが意外と接触面積は広く、大きなRyzen Threadripperも十分冷やせる能力がある

 水冷クーラーの取り付けは、ケースの種類やラジエーターの位置、パイプの硬さ、装着用のアタッチメントなどによって難易度の高低があるものの、総じて難しいものが多い。BTOパソコンなら最初から水冷クーラーが取り付けられているため、困ることなく水冷の強力な冷却性能が手に入れられるのがありがたい。

側面パネルに吸気ファンを装備し、グラボの冷却を補助
さらに前面には200mmの超巨大ファンを搭載

 ミドルタワーの大きめなケースが採用されているとはいえ、ハイエンドグラボが2枚入っているとどうしてもエアフローが悪くなる。とくにグラボ周辺は空気がよどみやすく、冷却性能が落ちてしまうことがあるほどだ。『G-Master SLI-X399A』が採用しているケースはサイドパネルに吸気口があるだけでなく、さらに吸気ファンも装備。パッシブな吸気では届かない奥まで冷たい外気を送り込めるため、とくにSLIでは頼もしい冷却重視の構成だといえる。

グラボへと外気を送り込む専用ファンを側面パネルに装備。風通しが悪くなりやすいSLI構成ではありがたい装備だ

 同じ吸気ファンとなるが、前面に装備されているファンも強力だ。なんと、直径200mm。通常のケースファンが120mmなので、このファンがいかに巨大かというのがわかるだろう。前面からはこの巨大ファンで空気を送り込み、さらに側面からグラボへと吹き付ける吸気ファン、そしてケース内の熱気を排出する排気ファンと2つのラジエーターファン、合計5つのファンが高性能PCを強力に冷やしてくれているわけだ。

多くのケースではフロントファンがない、もしくはあっても120mmということが多いが、このケースは200mmという大きなファンを採用。静かに、強力に外気を取り込める

 なお、前面ファンがいくら大きくても吸気口が小さければ意味がないが、前面はしっかりとメッシュとなっており、通気性の面で問題はない。細かな点だが、背面の拡張スロットカバーに通気口があるのもポイントだ。背面は他の面と比べ通気口が少ないだけに、こういった少しの工夫でもありがたい。また、電源は重心が低くなるよう下部に配置されているので、大型の水冷クーラーやグラボ×2を装備していても安定しており、動作中も振動でビビリ音がといったことはなかった。

前面はほぼ全体がメッシュで、吸気性能は問題なし。背面の排気口は少ないのだが、スロットカバーなどに工夫がしてあるのがうれしい

 このケースで気が利いているのが、天面手前、電源スイッチやUSB端子がある部分の奥に小物入れがあること。USBメモリーやスマホのSIMピン、小型のドライバーなど、PC周りで使うことの多い小物を入れておけば、必要なときにすぐに取り出して使えるのが便利だ。おすすめは、USBメモリーで作った回復ドライブを入れておくこと。万が一、OSが起動しなくなった場合でも、これさえあれば初期状態にまで復元できるからだ。メーカーの連絡先を書いたメモを入れておくのもいいだろう。

USBメモリーなどの小物をしまって置けるケースを装備。カバーもついているので、普段はホコリが入らないよう閉めておける

本体の内部までブラックで統一した美しさ

 単純なスペック比較であればどのメーカーのBTOパソコンを買ってもあまり変わらないかもしれないが、サイコムのユニークなところは、ケース内部の配色まで考えていることだ。今回試した『G-Master SLI-X399A』も例外ではなく、ケースからマザー、電源、グラボ、CPUクーラー、そしてケーブルまで、ほとんどがブラックで統一されている。それほどPCの内部に興味がない人でも、ここまで徹底されていると思わず見入ってしまうだろう。

ほとんどのパーツやケーブルがブラックで統一されているため、初めて中を見た人はかなり驚くのでは。赤や緑、黄といったよくあるケーブルすら見えない

 このように、使用するパーツ、内部の色、配線の美しさにまでこだわりが感じられる1台だ。BTOパソコンはスペックだけだと思われがちだが、こういった細かな部分にまで目が行き届いているというのが、サイコムの魅力だろう。

(提供:サイコム)

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