iPhone X&iPhone 8、ASCII徹底大特集! 第63回
日光下の画面やアプリの買いやすさ、ベンチ結果などで比較!
iPhone Xはベストバイ? iPhone 8やGalaxy S8と比べてみた
2017年11月07日 10時00分更新
生体認証の精度
真っ暗な部屋でも使えて使い勝手がよい
iPhone Xの顔認証「Face ID」を体験してしまうと、もう「Touch ID」には戻れない。認証にかかる時間は2秒程度。ロックスクリーンを上方向にスワイプして使い始める操作をする間にも認証プロセスが走っているため、体感時間はもっと短い。
顔認証に加えて虹彩認証が使えるGalaxy S8との比較だが、圧倒的にiPhone Xのほうが優れている。Galaxy S8はいずれの認証についても前面のカメラを使うが、暗い所では顔認証も虹彩認証も使えなかった。幸い、Galaxy S8には背面に指紋センサーがあるので、暗い所ではこちらを使うことになる。
一方、iPhone XについてはIRカメラと自己発光するドットプロジェクターを用いて顔の3D形状を認識する。環境光が一切必要ないため、真っ暗な部屋でも認証可能だ。
アプリの買いやすさ
iPhone Xではワンクッションいる
今回のiPhone Xでは、従来のホームボタンを使った一切の操作が変更されている。そのあおりをもっとも受けているのが、アプリの購入時。iPhone 8ではホームボタンからTouch IDを用いることで、極めて自然に購入操作を行えた。この点に関してはGalaxy S8なども同様だ。
しかし、iPhone Xではサイドボタンをダブルクリックする必要がある。こう書くと「なんだ、たいしたことないじゃないか」と思うかもしれない。しかし、購入とは脈絡のないサイドボタンを押す、という操作がユーザーを混乱させる。
ていねいにも、画面上にダブルクリックする旨の表示がされるが、これがまたわかりにくい。購入の無駄遣いを減らせる、と前向きに捉えることもできなくはないが……。
文字入力のしやすさ
iPhone 8よりXのほうが入力しやすい
キーボードもiPhone Xから変更されている。iPhone 8では画面に無駄のない配置である反面、文字種の切り替えと音声入力のボタンが小さく、操作しにくかった。
この点、iPhone Xは画面下の余白部分に文字種切り替えと音声入力のボタンを移動し、かなり余裕のあるレイアウトとなっている。画面サイズの変更による慣れが必要だが、2日も使えばiPhone Xのほうが入力しやすいと感じるようになった。
GeekBench 4による比較
同じプロセッサを搭載するiPhone XとiPhone 8は、ほぼ同等のスコア。Galaxy S8は高パフォーマンスモードでの計測だが、このような数値となった。
以上が、この2日間を3つの端末でとっかえ引っ返しなががら使った感想だ。最終的には、iPhone Xをメイン機として使っていこうと思う。文字入力のしやすさ、ロック解除のしやすさなど、使用頻度の高い機能については、かなり練られている。仕事上、スピードを要するシチュエーションにおいては、iPhone Xがもっとも力を発揮するだろうと感じているからだ。
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