先日、ようやく発売を迎えた「iPhone X」。アップルの今年最大の注目製品となるため、気になる人も多いのではないか。
発売前日より、すでに各所ではレビューがアップされているが、今回はカタログでは見えてこない、iPhone Xの進化のポイントを実機にて確認していきたいと思う。
旧iPhoneからの乗り換えでは、驚きは少ない
筆者は「iPhone 3GS」から、モデルチェンジのたびに乗り換えてきたものの、驚きはそれほど感じなかった。それだけ自然に使えるように考え抜かれたインターフェイスを採用しているのだと思うのだが、今回のiPhone Xでも同様に旧機種(筆者は「iPhone 8」を使っていた)からの驚きは少ない。
つまり、変化を嫌う保守的なiPhoneユーザーであったとしても、新機種を使いこなすのは容易なのだろう。
サイズから感じる細かな変化
iPhone 6以降に採用されている4.7型プラットフォームからの移行では、片手操作時に一体画面のどこまで指が届くのかを気にしている人も多いだろう。
5型以下のサイズを検討する際、片手でカジュアルに利用することを想定するなら、iPhone Xの画面サイズが使い勝手を損なってしまうのではないか、という懸念を持っているのは筆者だけではないはずだ。
実際にiPhone Xをもって片手で画面の隅々まで操作しようとすると、ホーム画面の右端のアイコンには届かない。この点では、持ち方や作法を変える必要があると感じている。
ホームボタンの変更による使い勝手の違い
iPhone Xの最大の進化となる、顔認証のFace ID。そのトレードオフとして本モデルではホームボタンが廃止された。iPhone Xを使っていていちばんよく感じるのが、ホームボタンの有無だ。
これまでは、別のアプリを開く際に「とりあえずホームボタンを押す」という操作が身体にしみこんでいた。iPhone Xからは、画面の下から上方向にスワイプする操作へと変更されている。
これはすぐに慣れると思うのだが、問題は操作の起点が画面のかなり下にあるということ。感覚的に、ホームボタンよりもかなり下に親指を置かなければならず、iPhone Xをしっかりとホールド状態での片手での操作がしにくい。
もし、iPhone Xを持っていなければ、持ち手の親指を、持ち手の小指の付け根にくっつけようとしてみると、操作の違和感をなんとなくイメージができる。親指に余計なテンションがかかってしまっているために、仮に慣れるとしても相当な時間がかかるのではないだろうか。
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