マイクロソフトがゲーム「Xbox」向けのモーションセンサー式コントローラー「Kinect」の製造を停止したと、FastCoDesign(FastCompanyデザイン部門)が米国時間25日に報じた。同誌がKinect創設者Alex Kipman、Xboxデバイスマーケティング担当Matthew Lapsenを取材したことで明らかになった。
Kinectは距離画像センサーで人間の姿勢や動きをリアルタイムに認識できるデバイス。手軽に入手できることもあり、ゲームプレーヤーのみならずロボットやVRなどのハードウェア・ソフトウェア開発現場でも使われてきた。開発者たちは報道を知って嘆きの声をあげている。中には「サポートは継続するらしいので、在庫買うなら今かも」という人も。
日本マイクロソフトに取材したところ、報道内容は事実で、Kinectの製造は終了する。市場在庫はそのまま販売し、ユーザーサポートも継続する。Kinectの技術はWindows Hello、HoloLens、Cortanaなどに活かされており、ゲーム機としての役割は終えたものと判断したということ。ただし「今後Kinect的なものが出てこないとは言っていません」とも語っていた。
※日本マイクロソフトへの取材内容を追記しました。(10月26日12時45分)