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中国発のゲームアプリ「アズールレーン」が人気だ。
日本では9月14日にiTunes Store/Google Playで配信をスタート。登録ユーザー数は国内200万人を超えた。擬人化した艦船をテーマにしたシューティング形式のゲームだ。ゲームシステムは異なるが、やはり艦船を擬人化した日本のゲーム「艦隊これくしょん-艦これ-」にイラストや雰囲気が似ているとして、ネットでは「中国版艦これ」と呼ばれることもある。
日本国内の配信会社はYostar社。同社運営担当の徐 遅(ジョ・チ)ディレクターに、ゲームが「中国版艦これ」と呼ばれていること、中国配信時に日本語の音声を使った理由、ユーザーから「クオリティが高い」と評価されるゲームを開発できる中国ゲーム市場の現状などについて聞いた。
中国版艦これ「言われると思った」
── 御社は配信元で、開発元は中国にありますね。
中国のマンジュウ(Manjuu Co.ltd)とヨンシー(Yongshi Co.ltd)という会社が開発しています。
── 中国ではどのくらいヒットしたんでしょう。
前に聞いた話だと、ダウンロード数は数千万回、デイリーアクティブユーザーが数百万人規模ということでした。
── なんと。ケタ違いですね。
まあまあ、人口が人口なので。
── 中国では日本よりも前に配信しています。
正式配信は6月ですが、βテストは昨年末からですね。日本でも8月末から9月頭までβテストを実施したあと、9月14日から正式に配信しています。
── 日本では最初から大ヒットというわけではなかったんでしょうか。
反響は良かったのですが、今ほど期待はされていませんでしたね。
── 配信後は「中国版艦これ」と話題になりました。
まあまあ、配信前からそう言われることはありましたし、言われるだろうと予想もしていました。お船をモチーフにしているタイトルですから。いくらゲーム性がちがうといっても、そういう声が出てくるということは当然予想していました。
── 実際にゲームをプレイしていると、「綾波」というキャラクターが、艦これに出てくる「島風」に似ている印象を受けました。
インスパイアは受けていますが、艦これというより擬人化全体の話です。幻萌さんがやっているお船のゲーム(戦艦少女)もありますし、日本だと「MC☆あくしず」さんの文化もあります。「戦艦少女」は、日本でもう1年以上前から配信していますしね。
── 日本の艦船をモチーフにしたゲームを中国政府の規制の中で配信するのはむずかしかったのではないでしょうか。
日本の艦船をモチーフにしたキャラクターの名前をすべて動物や植物にしているのはその影響もあります。たとえば艦船「愛宕」の名前は「犬」になっていますね。ただ規制があるというだけで名前を「犬」にしているとか、キャラクターにけもの耳をつけているとは言いきれないのですが、影響があるというのは否定できません。
── ゲーム内のシステム「ケッコン」で艦名が変えられるというのも、あとから名前を「正式名称」に変えてもらおうということでしょうか?
まあ正直、ユーザーの中ではそう解釈されていると思います。
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