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シャープ、復活の三辺超狭額縁でiPhone Xに勝負

2017年10月13日 14時20分更新

文● オカモト/ASCII編集部

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 シャープは、三辺狭額縁の「AQUOS R compact」、ミドルクラスのスタンダード機「AQUOS sense」を発表。都内で説明会を開催した。本記事では主にAQUOS R compactについて紹介する。なお、AQUOS senseについてはauからすでにリリースされているが、両機種とも販路については今回詳細は発表されていない。

狭額縁とカメラの位置が特徴的な「AQUOS R compact」

ディスプレーパネルメーカーにしかできないスマホ!
画面内にインカメラが食い込んでいる

 まずは「AQUOS R Compact」。製品名からもわかるようにフラグシップ機「AQUOS R」を一回り小さくしたコンパクトプレミアム機となる。その特徴は「EDGEST fit design」の採用だ。

画面上方の角が丸みを帯びているのにも注目。ディスプレーパネルの形状に自由度があることで、丸みを帯びた筐体デザインにしつつも前面のギリギリにまでディスプレーを配置できたという

 シャープAQUOSシリーズは、2013~2015年にかけて「EDGEST」と呼ばれるデザインを積極的に用いていた。このEDGESTでは上と左右の三辺が極端に狭額縁と時代を先取りしていた一方、インカメラが前面下部にあることが大きな弱点で、自撮り写真が煽り気味になる、鼻の穴が写りやすいといった声があったという。

シャープ独自のIGZO Free Form Displayにより、今回の端末の形状を実現している

 この弱点を解決したのが「IGZO Free Form Display」とEDGEST fit designとなる。液晶パネルというと通常長方形のイメージだが、AQUOS R compactではインカメラ部分が欠けた形状になっている。画面の中にインカメラがあることは、自撮りにおいてもメリットとなり、上目づかいではない自然に視線が誘導された写真になるという。

Free Form Displayでは一旦できたパネルを削ることで、自由な形状を実現している

OSレベルで切り欠けありのディスプレーに対応しているわけではないので、表示は写真のように一部途切れる。ただ、実用上はあまり影響はない

四辺超狭額縁については画面下部にパネルの基板があるのと、指紋センサーの位置が前面にあることがユーザーにも求められているので現時点ではやや難しいとのこと

 液晶自体の性能も高い。倍速120Hz駆動による滑らかなレスポンスやバーチャルHDRといた機能はAQUOS Rと同様。また、パネルの生産上どうしても発生するわずかな表示の差を、6万5536とおりの設定からハードウェアで補正しているという。

 ディスプレーサイズは17:9の4.9型で、画面解像度は1080×2032ドット。これは切り欠き分も含めたサイズで、その部分をのぞくとフルHD解像度の4.7型となる。

 そのほか主なスペックは、Spandragon 660、3GBメモリー、32GBストレージなど。OSは当初から最新のAndroid 8.0で、発売後2年間。最低2回のOSアップデートが保証されている。


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