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ビジネスで使える英語を身につける「英語 HACK」 第3回

日本人講師とどちらが適切か

英語はやっぱりネイティヴに教わったほうがいいの??

2017年10月16日 08時00分更新

文● 伊原章紗/ENGLISH COMPANY 編集●ASCII

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初心者が教わるべき講師は?

Q.英語はやっぱりネイティヴに教えてもらったほうがいいのでしょうか?

A.その人の英語レベルにもよりますが、初心者であれば、言語習得や英語教授法に精通した日本人講師に教わるのがよいでしょう。文法の知識が足りていなかったり、リスニング力が低い状態であれば、日本語による説明やフィードバックがあるほうが時間短縮になります。日本語話者がつまずきやすいポイントもわかっていますので、無駄のない指導が可能です。

 ネイティヴ講師とのレッスンだと、どうしてもコミュニケーション中心の学習になりがちです。英語が満足に聞き取れない、文法の知識もない、という状態でネイティヴとの英会話を行なっても、適当に推測して理解しようとしたり、自分の言える単語だけで片言の英語で話したりするだけになってしまい、間違った英語が定着してしまうことがあります。

 この間違った英語が定着してしまうことを、第二言語習得研究では「化石化」と呼びます。一度化石化してしまうと、改善することが大変困難になってしまいます。

 自然な英語でも8割がた聞き取れて理解できるレベルの人であれば、徐々にアウトプットの機会を増やすとよいでしょう。その場合、ネイティヴ講師であれば「英語でどう言えば自然か」をその場でフィードバックしてくれますので、効率的ですね。

 ただ、ネイティヴ講師の中には英語教育の専門知識がなく、英語が話せるだけで英語を教えている人も多くいます。効率よく英語力を高めたい人は、スクールや講師をよく見極めて選んだほうがよいでしょう。


答えてくれたトレーナー:伊原 章紗
 国内外の大学で第二言語習得や英文学を学ぶ。ロンドンの語学学校でイタリア人やフランス人に英語を教え、アメリカでは英語ネイティブに日本語を教えた経験を持つ。40ヵ国を旅している。現在StudyHacker ENGLISH COMPANYでパーソナルトレーナーを務める。



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