JVCケンウッドは9月28日、家庭用プロジェクター「DLA-X990R」「DLA-X590R」と、D-ILAデバイス20周年を記念した限定モデル「DLA-20LTD」を発表した。発売日はDLA-X990RとDLA-X590Rが10月下旬で、DLA-20LTDが12月中旬。価格はDLA-X990Rが97万2000円、DLA-X590Rが59万4000円。DLA-20LTDが118万8000円。
1画素を斜め方向へ0.5画素分ずらして4K表示を実現する「e-shift」技術がアルゴリズムを一新。従来よりも検出のタップ数を2倍に増やした「4K/e-shift5」となり、斜め方向の精度を高めて動画・静止画両方での精細感が大幅に向上し、よりノイズの少ないクリアな映像を実現したという。
プロジェクターでのチューニングが必要となるHDRに対しては、従来モデルから引き続きオートHDRピクチャーモードを採用したほか、ガンマ調整機能で対応。加えて新たに対応したHDRコンテンツに含まれるマスタリング情報(MaxCLL/FALL)表示や、黒レベルを自動制御する「インテリジェント・レンズ・アパーチャー」を組み合わせ、暗部階調表現を強化したとしている。
さらにDLA-X990Rでは、明るさ重視、色重視で選べる2つのカラープロファイルを搭載した。光源には出力265Wの高圧水銀ランプを採用。DLA-X990Rは輝度2000lm、ネイティブコントラスト16万対1を記録した。DLA-X590Rは輝度1800lm、ネイティブコントラスト4万対1となっている。
そのほか、ソースを高精細な4K映像に変換する高画質映像処理技術「Multiple Pixel Control」や、4K 10bitや12bitなどの高帯域信号を変換なく処理する「ピュアダイレクト」モード、6軸調整のカラーマネージメントなどを搭載する。
DLA-20LTDは外装にオリジナルカラー「JVCレッド」を採用した特別仕様。厳選したパーツで組み上げられ、ネイティブコントラスト比で20万対1を実現したという。プロジェクター起動時には20周年記念ロゴが表示される。
主な仕様は、最大表示解像度が3840×2160。レンズシフトが上下±80%、左右±34%(電動)。投写サイズが60型~200型。入力端子がHDMI×2(3D/Deep Color/HDCP2.2)。サイズはいずれも幅455×奥行き472×高さ179mm。重量はDLA-X990RとDLA-20LTDが15.6kg、DLA-X590Rが15.4kg。