外国人の同僚とそつなく仕事を進める方法
お酒が入ると英語がうまく話せるようになる!?
2017年10月02日 08時00分更新
お酒と英語の不思議な関係
Q. 外国人の同僚と、仕事中はうまく話せないのですが、仕事終わりの飲みの席では比較的うまく話せているような気がします。どうすれば同じように話せるようになるでしょうか?
A. 第二言語習得研究の第一人者であるSteven Krashenが「情意フィルター仮説(affective filter hypothesis)」というものを提唱しています。これは、心理的な障壁が言語習得の邪魔をする要因になるという説です。心理的なハードルを下げる(情意フィルターを低くする)には、下記の3つの要素が必要だと言われています。
モチベーションを高く
自信を高く
不安を少なく
おっしゃる通り、お酒が入ると3つ目の要素である「不安を少なく」が達成されるので、情意フィルターが下がるのですね。実は数十年前に、「お酒を飲んだら情意フィルターが下がるか」という実験もされていて、やはり効果があったということなんです。
言語学習における不安はとくに、周囲の評価を意識することで引き起こされやすいと言われています。また、スピーキングとリスニングをするときに特に不安になりやすいとも言われています。
まずは仕事のような周囲の評価を気にしてしまう状況ではなく、カジュアルな場面で英語を使うのに慣れるとよいでしょう。
また、仕事で話したり聞いたりしないといけない場面では、なるべくメモを準備したりするなどして、話す際の負荷を下げるといいですね。
答えてくれたトレーナー:田畑 翔子
言語教育情報学修士。米国留学を経て、英語教育について研究。TESOL(英語教育の国際資格)を保持。2010年教育系ベンチャー企業 恵学社に設立時から参加。現在StudyHacker ENGLISH COMPANYの責任者。
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