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東京ゲームショウ2017レポート 第46回

Fallout 4の世界や165キロの豪速球などVIVEブースのVR体験がヤバイ!

2017年09月24日 10時00分更新

文● ジサトラ ハッチ

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プロの本物の球を体験!野球ファン必見のVR

 バスキュールが提供する「VR Real Data Baseball」は、プロ野球の大谷選手の本物の投球データを利用した野球体験ができるVRコンテンツ。同社はゲームメーカーではなく、ゲームとして今後このコンテンツを運用するわけではないと言う。

 最近の野球場には、いくつもカメラが設置されており、選手のモーションデータなども蓄積している。そのデータを元にゆくゆくは野球の研究、練習ツールとして使用できればと考えているようだ。たとえば、ピッチャーは自分の球を見ることも、打つこともできないが、自分のデータを元にした投球をVRで体験することができる。その情報を元に、ピッチングの組み立てや、自分の弱点を探るといった使い方が想定される。

 今回体感できたのは、自己最速165キロをマークする大谷翔平選手の投球。実際に大谷選手に体験してもらったところ、大谷選手は自分の球が打てなかったという。本コンテンツでは、まず球をキャッチングする体験から行なう。その後、打つ練習(まずはバントから)を行ない、最後は11球の球を打つ体験を行なう。

中学時代野球部でピッチャー、その後草野球を経験をしているので、165キロのストレートはなんとか取ることができた。カーブの方が難しいかも。グラブにはVive Trackerが取り付けられていた

Vive Trackerを先に付けたバットでバッティングを体験。もはや腰回りは、運動していたとは思えないほどの状態。当然イメージより腰が回らず、ほぼ空振りという体たらく……

 聞いたところでは、昔野球を経験していた人の方が打てないことが多いとのこと。現役時代のイメージと体がリンクしないからだとか……むしろ仮想体験なので、軽く当てる感覚で振る女性の方が良く当てるそうだ。反動がないというのは、リアル体験の課題だとは思うが、実際のデータを元に実在選手の投球などを体感できるのはおもしろい。

 バッティングセンターなどに導入され、自分の投球のデータ化をその場でできたりすれば、凄く楽しそうだ。今後の展開に期待したい。

メガヒット確実!?Fallout 4の世界での戦闘がちょ~たのしぃ~

 VIVEブースで最も早く整理券がなくなるほど人気だったのが、「Faoolut 4 VR」だ。知る人ぞ知るオープンワールドRPGのメガヒットゲームのVR体験として注目度は高い。

 残念ながらプレイ画面は表示されておらず、画面撮影はNGとのこと。体験できたのは、Fallout 4そのものの世界を探索し、襲ってくる敵を倒すというシンプルなモノ。デモ体験だったため、主人公は無敵で、武器は使い放題のようだったので、とにかくヌカランチャーなど強力な武器を使いまくり、戦闘ヘリを落とし、家に立てこもる敵を焼き払った。

左手側のタッチパッドで移動、右手側のタッチパッドで武器を選択し、トリガーで撃つ

 VRでの移動は、ワープや自動的に移動したり、カットインを挟んだりして、酔いを軽減するものが多いが、本作は通常のゲームと同じく、普通にキャラがタッチパッドが指定した方向に移動する。ダブルクリックでダッシュも可能だが、最初こそ酔いそうな感覚を覚えたが、長時間プレイで特に激しい酔いを覚えず、体験は良好。

 ただし、タッチパッドでの移動はゲームパッドとは異なるので、その操作方法の違いに慣れるのに苦労した。映像はまさにFallout 4のまま。簡単に言えば、Fallout 4の世界を360度で楽しめるというものだが、そのファンを魅了する世界感をより高い実在感で体験できることこそが、本作の最大の魅力。敵の肉がはじけ飛ぶ表現など、過激な表現もそのままなので、R18指定という制限(体験するには身分証明書が必要)こそあったものの、世界観への没入感はたまらない。

 パワーアーマーに乗り込むことも可能で、通常のゲームと同じプレイ感覚で遊べた。これは期待できそうだ。

 そのほか、VIVEブースでは、PC版で4K解像度がプレイ可能になった「Rez Infinite」や、新宿で運営中の「VR ZONE SHINNUKU」で体験可能なバンダイナムコエンターテインメントの「VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎」もプレイ可能(過去にプレイしたため、取材時間短縮のためプレイしなかったので過去記事などを参照して欲しい)。幻想的だったり、白熱の対戦が楽しめたりと、とてもクオリティーの高いコンテンツなので、どちらも見逃せない。

「Rez Infinite」は、シナスタジアスーツと呼ばれる振動するスーツを着て体験可能。ゲームの音楽やプレイヤーの行動(攻撃)などに合わせて振動と光で演出。幻想的な世界を、より体で感じることができるようだ

「VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎」は、2人で対戦が可能。原作に忠実な狭いコクピットの中、友人と熱いバトルを繰り広げられる、2人で楽しみたいなら超オススメだ

 東京ゲームショウで、VRを楽しみたい!と思っている人は、まずVIVEブースに足を運んでみてはどうだろうか。

●関連サイト

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