第7世代Core i7、最大32GBメモリーで実力バッチリ

実はPhotoShopやLightroomが快適!! Iris Plus Graphics搭載「m-Book H571BN1-S2」を試す

文●山口優 編集○ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

クリエイティブ系の作業にどのような影響を及ぼすか?

 次に、CPUやグラフィックスの違いがクリエイティブ系の作業にどのような影響を及ぼすかをチェックすることにした。まず、RAW現像でどれくらい差が出るかを見るため、Adobe Lightroom CCで29枚のRAWデータを一括して現像してみたところ、次のように「m-Book H571BN1-S2」の方が10秒以上も高速だった。

Adobe Lightroom CCで29枚のRAWデータを一括して現像し、「m-Book H570BN1-S2」と「m-Book H571BN1-S2」の処理時間を比較した

Lightroomでの現像時間比較
モデル名 m-Book H570BN1-S2 m-Book H571BN1-S2
現像時間(秒) 54:15 40:85

 続いてAdobe Photoshop CCでホワイトバランスや色かぶりなどを自動補正するアクションをつくって29枚の写真をバッチ処理してみた。

Photoshopでの色調補正時間比較
モデル名 m-Book H570BN1-S2 m-Book H571BN1-S2
補正時間 37:74 29:60

 結果を見てわかるように、「m-Book H571BN1-S2」の方が2割以上処理時間が高速だった。

OpenCLでさらに処理を加速化!

 ちなみに、Photoshopの場合、一部のフィルター(ぼかしギャラリーやスマートシャープなど)はOpenCLで処理を加速化することができる。そこで、これらのフィルターを複数適用するアクションを作成してバッチ処理してみたところ次のようになった(なお、今回のテストでは、「m-Book H570BN1-S2」はPhotoshopの「グラフィックプロセッサーの詳細設定」で「OpenCLを使用」を有効にできなかったためN/Aとしている)。

Photoshopの環境設定画面。「m-Book H571BN1-S2」の場合は、グラフィックプロセッサーの詳細設定で「OpenCLを使用」をオンにすることができる

Photoshopでの写真加工時間比較
モデル名 m-Book H570BN1-S2 m-Book H571BN1-S2
加速化オフ 11:24:00 10:02:48
加速化オン N/A 3:08:49

 結果を見てわかるように、「m-Book H571BN1-S2」の方はOpenCLを使用することで処理時間を1/3まで短縮できた。あくまでも一部の処理に限られ、すべての機能でOpenCLの加速化の恩恵を受けられる訳ではないが、Photoshopを多用するユーザーにとって、グラフィックスにIris Plus 650を搭載した「m-Book H571BN1-S2」は心強い味方になってくれそうだ。

マウスコンピューター/G-Tune