「ごはんにシチューは合うのか問題」というものがあります。ご飯のおかずにシチューはアリかナシか、という話ですね。一方で、カレーやシチューのルウなどを手がけるハウス食品は、クリームシチューがおかずとして受け入れられるのか、という問題に向き合っているようです。
ハウス食品は「シチューオンライス」と銘打ち、ごはんにかけるシチューを発売しています。「チキンフリカッセ風ソース<鶏肉のクリーム煮>」「ビーフストロガノフ風ソース」の2種類。価格は248円前後。
企画担当者によれば、クリームシチューに対して「少し物足りない」「おかずが欲しくなる」といった声があったそうです。とはいえ、シチューは下ごしらえや煮込む過程などがあり、他のおかずとあわせて用意するのは手間。これらの不満を解消したいと考えました。
そこで、おかずが一品で済むワンディッシュ化を実現させるために、ごはんにかけるシチューを開発。ごはんに合う濃厚なうまみととろみのために、両シチューに酒粕粉末、ビーフにはサワークリームパウダーを加えたほか、クリームシチューの定番であるジャガイモ・ニンジンをあえて使用しないことで、調理時間の短縮もねらいました。
シチューはごはんのおかずになるのか……という問いに、「ごはんにかけて完成させる」という解答を導き出したハウス食品。シチューオンライスは、2017年のトレンドになるのでしょうか。要注目です。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。ショートコラム「MCコジマのカルチャー編集後記」ASCII倶楽部で好評連載中!
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