Surface PenとSurface Dialの操作は新感覚
次は、操作デバイス2種をチェックしてみよう。8月15日に発売されたSurface Penも大幅にパワーアップしている。筆圧感知は1024段階から4096段階に向上し、傾き検知機能も搭載した。サイズは長さ146.1×直径9.7mm、重量は20g。接続はBluetooth 4.0となっている。ちなみに、価格も8424円から1万2744円にアップしている。
「Surface Dial」は円柱状のデバイスで回したり押し込む操作が可能。こちらも、新Surface Proで利用できる。価格は1万1664円。直径59mm、高さ30mmのシンプルな形状で、押し込んだり回転させて操作する。重量は145gで、バッテリー駆動時間は12ヵ月間(1日4時間使用の場合)となっている。接続は、BluetoothでSurface Penと同じようにペアリングする。Microsoftのウェブサイトには「静電容量式タッチスクリーン検出 (Studio のみ)」と記載されているが、新Surface Proでも動作する。
和筆ドローアプリ「Zen Brush 2」(こちら)で落書きしてみる。Surface Penの筆圧感知は、とても反応がいい。軽くなぞると細く、強くすると太く変化する。傾きも検知してくれ、本当の筆で書いているようだ。さらに、Surface Dialにも対応している。画面上にSurface Dialを載せて長押しすると、リングメニューが現れて、各種ツールを利用できるのだ。ブラシサイズの変更も可能で、筆を動かしながら、左手でリングを回して太さを変化させるようなこともできる。
OneNoteで手書きメモを書いてみたが、紙に書くレベルのスピードで書き殴っても、きちんと反応してくれるのがすごい。試しに思いっきり早く動かしてみたが、飛んでしまうようなことはなかった。遅延速度が21ミリ秒と高速になっているのが効いているようだ。
古いドッキングステーションも利用できた
モバイル端末のSurface Proだが、処理性能だけを見れば相当なもの。ベンチマークを取ってみると、Surface Pro 3と比べてCPUスコアは2倍、ストレージは3倍になっている。通常の使い方であればメインマシンとしても使えるだろう。そんな時に活躍するのがインターフェースを増強してくれる「Surface ドック」(https://www.microsoft.com/surface/ja-JP/accessories/surface-dock)だ。価格は2万7432円(税込)。電源端子に接続することで、Mini Displayポート×2、ギガビットイーサネットポート、USB 3.0ポート×4、オーディオ出力ポート、電源端子を備える。Surface Pro 3以降やSurface Laptop、Surface Bookで利用できる。
しかし、とりあえず購入は見送り、Surface Pro 3用の「Surface ドッキング ステーション」が使えるかどうか試してみた。Microsoftのウェブサイトには、対応していないように書かれているのだが、ほとんど同じ形なので使えるかもしれないと期待したのだ。
早速、Surface ProをSurface Pro 3用の「Surface ドッキング ステーション」に入れてみた。ちょっとひっかかったが、かちっと閉じて、あっけなく認識。充電もできているし、ドックのUSB端子も利用できた。
文句なしに神端末のSurface Proだが、フル活用するならSurface PenとSignatureタイプカバーが欲しい。以前のSurface Pro用の製品を流用することもできるが、筆者としては新たに買いそろえて大満足している。「Surface Dial」は操作が楽しい。必要かと言われれば現時点では趣味の範囲だが、今後対応アプリが増えれば思わぬ活用法も生まれそうだ。
Surface Proとその周辺機器を揃えるとなかなかの価格になるが、その分満足することは請け合い。最高の2in1タブレットをビジネスにプライベートに活用してほしい。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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