このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第188回

1万円台のエントリーSIMフリースマホのスタミナをチェック!

2017年08月14日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

シンプルでほぼAndroid標準も
Fleaz QueはAPN設定の充実がありがたい

 スタミナテストのあとにはこれまで紹介しきれなかった小技、便利機能、独自の設定をご紹介。とはいえ3機種とも必ずしも高性能なスマホではなく、Androidの基本的なアプリ、機能が中心で、そのなかで一工夫を見せているとう印象。

 Fleaz QueはAPNの設定がとても充実しており、70件ほどのAPNが事前にプリセットされていた。goo Simesellerが販売する端末だが、OCNモバイルONE以外のMVNOの格安SIMでも簡単に使えるのがうれしい。

 そのほかに気になった機能は録音機能付きのFMラジオくらい。Coviaのアイコンがあり起動してみたが、「カスタムセットアップ」の機能は対象外端末との表示だった。あとはAndorid標準のものばかりだ。

アプリなどはほぼAndroid標準のままだが、APN設定用のツールが便利。あらかじめ多数のMVNOの設定が用意されている。あとはFMラジオくらい

シンプルながら独自性を感じられる
操作しがいのあるTommy

 3機種のなかで独自性に注力しているのがよくわかるのがTommy。独自の天気アプリ、電話アシストアプリ(迷惑電話のブロックや省電力設定)、スマートジェスチャーやスマートアクションといった、ジェスチャー操作などでアプリを起動する(カスタマイズも可能)ことができる。

 ただしデザインが変わっているだけで、他のスマホでも似たような機能があったり、ただのショートカットアイコンもあったりと、想像以上のものはなかった。それでも端末のオシャレなイメージを損なわず、簡素すぎるという感じではない。

明るい印象のUIでジェスチャー機能や独自のウィジェットもある

一見シンプルだがFREETEL独自UIが◎なPriori 4

 Priori 4も見た目はシンプルなスマホではあるのだが、このメーカーの端末には「FREETEL UI」があり、通知パネル(ランチャー)が上下に分かれ、ナビゲーションバーやタッチキーのカスタム、FREETEL Keyでライトの点灯やスクリーンショットの撮影ができるなど、独自性は意外とある。本体の設定を見るとモバイルネットワークとWi-Fiを使うことで通信速度が向上するターボダウンロード機能、バイブレーションの設定など、設定項目も細かくなっている。

独自のFREETEL UIでナビゲーションバーのカスタマイズなども可能

FREETEL Keyでは画面に●が表示され、特定の機能にショートカットでアクセスできる


スタミナテストが決め手
Priori 4が総合でも優勝

 スタミナテストではPriori 4が2度リード。長時間再生はTommyに追い抜かれたものの、極端に悪い結果ではなく勝利機種と考えてよいだろう。これで全4回中2勝した機種として総合でも優勝だ。スピードチェックでも述べたが、格安スマホではあるが、常にそれなりに使えるという印象だ。

 Tommyは11時間再生で意外なスタミナを見せており、外観も中身も個性的で面白い。エントリークラスのスマホとはいえ使っていての楽しさを感じさせる。ただし操作のスピードは期待薄。初心者がゆっくり使うのに向いていそうだ。

 Fleaz Queはスタミナテストはやや厳しい結果で、電池の残量表示もやや微妙だが、2200mAhという小さなバッテリーサイズを考えれば、健闘していたと思う。4回のテストを見るとスピードにも期待がもてる端末と言えた。

 次回以降はキャリアから3機種を選ぶ予定。お楽しみに。


■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン