シンプルでほぼAndroid標準も
Fleaz QueはAPN設定の充実がありがたい
スタミナテストのあとにはこれまで紹介しきれなかった小技、便利機能、独自の設定をご紹介。とはいえ3機種とも必ずしも高性能なスマホではなく、Androidの基本的なアプリ、機能が中心で、そのなかで一工夫を見せているとう印象。
Fleaz QueはAPNの設定がとても充実しており、70件ほどのAPNが事前にプリセットされていた。goo Simesellerが販売する端末だが、OCNモバイルONE以外のMVNOの格安SIMでも簡単に使えるのがうれしい。
そのほかに気になった機能は録音機能付きのFMラジオくらい。Coviaのアイコンがあり起動してみたが、「カスタムセットアップ」の機能は対象外端末との表示だった。あとはAndorid標準のものばかりだ。
シンプルながら独自性を感じられる
操作しがいのあるTommy
3機種のなかで独自性に注力しているのがよくわかるのがTommy。独自の天気アプリ、電話アシストアプリ(迷惑電話のブロックや省電力設定)、スマートジェスチャーやスマートアクションといった、ジェスチャー操作などでアプリを起動する(カスタマイズも可能)ことができる。
ただしデザインが変わっているだけで、他のスマホでも似たような機能があったり、ただのショートカットアイコンもあったりと、想像以上のものはなかった。それでも端末のオシャレなイメージを損なわず、簡素すぎるという感じではない。
一見シンプルだがFREETEL独自UIが◎なPriori 4
Priori 4も見た目はシンプルなスマホではあるのだが、このメーカーの端末には「FREETEL UI」があり、通知パネル(ランチャー)が上下に分かれ、ナビゲーションバーやタッチキーのカスタム、FREETEL Keyでライトの点灯やスクリーンショットの撮影ができるなど、独自性は意外とある。本体の設定を見るとモバイルネットワークとWi-Fiを使うことで通信速度が向上するターボダウンロード機能、バイブレーションの設定など、設定項目も細かくなっている。
スタミナテストが決め手
Priori 4が総合でも優勝
スタミナテストではPriori 4が2度リード。長時間再生はTommyに追い抜かれたものの、極端に悪い結果ではなく勝利機種と考えてよいだろう。これで全4回中2勝した機種として総合でも優勝だ。スピードチェックでも述べたが、格安スマホではあるが、常にそれなりに使えるという印象だ。
Tommyは11時間再生で意外なスタミナを見せており、外観も中身も個性的で面白い。エントリークラスのスマホとはいえ使っていての楽しさを感じさせる。ただし操作のスピードは期待薄。初心者がゆっくり使うのに向いていそうだ。
Fleaz Queはスタミナテストはやや厳しい結果で、電池の残量表示もやや微妙だが、2200mAhという小さなバッテリーサイズを考えれば、健闘していたと思う。4回のテストを見るとスピードにも期待がもてる端末と言えた。
次回以降はキャリアから3機種を選ぶ予定。お楽しみに。
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