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アイスタイルは増収減益、海外企業買収でグローバルDB構築へ

2017年08月08日 08時13分更新

記事提供:通販通信

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(株)アイスタイルが4日発表した2017年6月期連結決算は、売上高が前期比32.2%増の188億8800万円、営業利益が同16.3%減の14億6500万円、純利益が同15.5%減の10億7600万円と、増収減益となった。

 同社グループでは、17年6月期を事業領域拡大と組織の構築に向けた投資のフェーズに位置付け、第1四半期の本社増床を実施したほか、各セグメントで投資を強化した。また、投資有価証券の売却益2億8300万円、海外子会社の売却益1億7700万円を特別利益に計上している。

店舗出店の拡大や海外企業の株式取得で減益に

 美容系総合ポータルサイト「@cosme」を基盤とした広告などのBtoBサービスや一般ユーザー向けのサービスを含む「On Platform事業」は、売上高が同16.8%増の68億4000万円、セグメント利益が同20%増の25億5100万円となった。化粧品メーカー以外のクライアント開拓や、スマートフォン向けアプリを全面リニューアルした。

 国内化粧品ECサイトの運営、化粧品専門店「@cosme Store」の運営、プライベートブランドの企画・開発・販売を担当する「Beauty Service事業」は、売上高が同49.7%増の87億8400万円、セグメント利益が同48.4%減の2億2900万円となった。ECでは、ポイントやクーポンを活用したキャンペーンや取扱商品を強化した。店舗は4月に中京地区初出店となる「名古屋タカシマヤ ゲートタワーモール店」をオープンするなど、店舗数は期初から13店舗増加した合計24店舗となった。海外の出店店舗は3店。

 Global事業は、売上高が同18.9%増の29億5900万円、セグメント利益が同50.9%減の1億3300万円となった。中国の越境ECでは、出店したECサイトの一つで物流会社の変更により、約3.5カ月販売を休止したが、他チャンネルの売上が伸長し、増収となった。また、マレーシアの化粧品EC「Hermo」、台湾の美容系総合ポータルサイト「UrCosme」、米国の美容系総合ポータルサイト「MakeupAlley」の運営会社をそれぞれ子会社化。3社の子会社化で、「商品データ」「クチコミデータ」「ユーザーデータ」などの美容情報と各社が持つデータを統合し、世界中の美容に関する情報を集約した「Global One Database」の構築を目指す。

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