7月29~30日に東京・お台場のMEGA WEBトヨタシティショウケースにて、京商から発売中の「ドローンレーサー」を使った初の公式イベント「第1回ドローンレーサーイベント」が開催された。
ドローンレーサーは昨年11月25日に京商から発売されたレース用ホビードローンで、RCカーと同じようにホイラープロポで操縦できるのが最大の特徴。価格は税込2万8080円。
超音波センサーや6軸ジャイロが搭載された機体は、プロポのスイッチを入れると地上35cmもしくは60cmを自動でホバリングする。操作はRCカーと同じようにスロットルを引くと前進、押すと後進で、ステアリングホイールを左右に切ることで左右に旋回する。また、ゆっくりとステアリングホイールを切れば、ふつうのドローンのように左右にスライドさせることも可能だ。
地上スレスレを滑空するドローンイベント!
今回のイベントは、メインイベントの「ドローンレーサー オフィシャルレース」のほか、体験会の「はじめての体験! LET'S TRY DRONE RACER」と、ドローンスクールの「おまかせ初心やレーシングスクール」の3部構成となっており、機体を持っていない初心者から、レース志向のユーザーまでが楽しめる内容。
飛び入り参加の初心者でも楽しめるのが、「はじめての体験! LET'S TRY DRONE RACER」。これは、ドローンレーサーの操作方法をスタッフからレクチャーされた後、フライトから着陸までの基本動作を無料で体験できるもの。たまたまこの日メガウェブを訪れ、このイベントでドローンレーサーを知った親子連れなども、笑顔でドロ-ンレーサーを楽しんでいた。
事前登録制(参加費500円)の「おまかせ初心やレーシングスクール」は、ドローンレーサーでの模擬レース体験を前提としたスクール。30分ほどのプログラムでは、レースイベントが開催されるオーバルコースを使って、フリー飛行と2人ずつでの3周レースなどが行なわれた。
イベントの目玉は やはりドロ-ンのガチンコレース!
イベント目玉である「第1回ドローンレーサーオフィシャルレース」(参加費500円)の参加者は30名。2分間の練習飛行のあと、2分間の予選が行なわれ決勝レースの組み合わせが決定。
決勝レースは参加選手を予選結果の奇数と偶数でAブロックとBブロックに分け、それぞれの下位4名が2分間の周回レースを行ない、1/32ファイナルから1/4ファイナルまで、トップの選手1名が勝ち上がっていく仕組み。
そして、最後は1/2ファイナルレースの上位2名、ABブロックを合わせた計4名がグランドファイナルに駒を進めた。
見事に決勝レースを制したのは、京商のRCカーレースでは表彰台常連の小泉 学氏。ドローンレーサーを使った、地元RCサーキット主催のローカルレースの出場経験があるとのこと。
優勝の秘訣を小泉氏に聞いたところ「勝因は慎重に慎重に飛んだコトです。あと、RCカーのミニッツでドリフトをして遊んでいるのが役立ったように思います」とのこと。
小泉氏の使用機体は、PCやスマホで変更可能なセッティングデータのみの変更。機体自体にはオプションパーツやローターの角度変更などは施していない、まったくのノーマル仕様とのこと。ただ、前のプロペラのみ白色に交換して機体の視認性をあげたとのこと。
ただのレースだけではなく
来場者全員が楽しめるイベントをつくりたい
会場にはドローンレーサー「G-ZERO」と「ZEPHYR」のボディーデザインを担当した、イラストレーターのアラブルカ氏がつくったインディカーを彷彿させるオリジナルボディーや、今後発売予定のオプションパーツ「FVPユニット」の展示。親子で楽しめるドローンレーサーの紙ヒコーキ体験教室なども行なわれ、そこかしこで来場者が足を止めて見入ったり、スタッフに質問したりする姿が見られた。
京商の鈴木 明久社長は「ドローンをはじめて目にしたとき、コレは未来の車だと感じた。勝ち負けだけのラジコンレースとはまた違った、参加者全員が楽しめるようなイベントにしていきたい」と語ったように、今回のレースイベントでは順位争いだけではなく、着陸の正確さを競う要素を入れたりと、従来のラジコンレースとはひと味違ったイベントに育てたいという方向性が感じられるものだった。
次回、第2回のドローンレーサーイベントは、10月7~8日に兵庫県姫路市の「イオンモール姫路リバーシティー」で開催予定。ドローンレーサーを持っていなくても楽しめるイベントなので、ぜひ近くのお住まいの方は足を運んで、この“未来のRCレース”をその目で見て体験してみてほしい。
【製品】DRONE RACER
【メーカー】京商
【価格】2万6000円(税抜)