このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第186回

1万円台のエントリークラスのSIMフリースマホはサクサク動く?

2017年07月17日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 税込でも1万円台というエントリークラスのSIMフリースマホ3機種を比較しているスマホ定点観測。この価格帯だとスペックはどうしてもそれほど高くない。それでもサクサク動くのか? ベンチマークや実際のテストで確認してみよう。

FLEAZ Que

Tommy

Priori 4

主要スペックも似通っている3台

 コヴィア「FLEAZ Que」、Wiko「Tommy」、FREETEL「Priori 4」の3台を比較している本企画。端末価格は3機種とも1万円台で、MVNOの格安SIM(通信費)を含めても、2年間でトータルコストは5万円前後で済むという、まさに格安スマホ時代の申し子的存在だ。

 しかしスペックはどうしても低めなのも確か。果たしてこれらのスマホはサクサク動くのか? そして3機種それぞれに大きな違いがあるのか? 今回のスピードチェックで見ていく。まずは主なスペックのおさらいからだ。

  FLEAZ Que Tommy Priori 4
メーカー コヴィア Wiko FREETEL
本体サイズ 約66.5×132.4
×10.35mm
約71.5×146
×8.8mm
約71.5×144.8
×9.5mm
重量 約125g 約165g 約167g
画面サイズ 4.5型 5型 5型
画面解像度 854×480ドット 1280×720ドット 1280×720ドット
OS Android 6.0 Android 6.0 Android 6.0
CPU 1.3GHz
(4コア)
1.3GHz
(4コア)
1.3GHz
(4コア)
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB/2GB 16GB/2GB
メモリーカード microSDXC
(128GB)
microSDXC
(64GB)
microSDXC
(128GB)
国内4G対応バンド 1/3/19 1/3/8/18/19 1/3/5/8/18
/19/28/41
キャリアアグリゲーション × × ×
VoLTE対応 × ×
連続通話時間 900分(3G) 1300分(3G)
無線LAN IEEE802.11n
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 500万画素 800万画素 800万画素
インカメラ 500万画素 500万画素 500万画素
防水/防塵 ×/× ×/× ×/×
ワンセグ × × ×
フルセグ × × ×
FeliCa × × ×
赤外線通信 × × ×
NFC × × ×
Bluetooth 4.0 4.1 4.0
MHL(HDMI) × × ×
Miracast × ×
SIM形状 microSIM microSIM×2 micro+nanoSIM
バッテリー容量 2200mAh 2500mAh 4000mAh
Qi × × ×
生体認証 × × ×
USB端子 microUSB microUSB microUSB
カラバリ ブラック ブリーン、フラッシュレッド、トゥルーブラック マットブラック、シルバー、ブルー、ピンク、グリーン、パープル(6色同梱)

 MediaTek製かSnapdragonかの違いかはあるものの、いずれも4コアCPUで、軽快な動作につながりやすいメインメモリーも2GBで横並びとなっている。

 スクロールと文字入力のテストは片手操作で行うため、小型のFLEAZ Queが有利にも思えるが、とはいえTommy、Priori 4も一般的な5型スマホだ。3機種に明確な優劣がつくのだろうか? まずはベンチマークアプリのチェックから。

低解像度の画面が逆に有利に? ベンチマークはFLEAZ Que!

 ベンチマークに使うアプリはいつものように「AnTuTu」と「3DMark」だ。それぞれ3回計測し、各スコアの最大値を掲載している。まずはAnTuTu。

(最高値) FLEAZ Que Tommy Priori 4
AnTuTu 31889 22898 28895
3D 3216 953 2382
UX 13031 9546 12680
CPU 11428 8717 9923
RAM 4492 3735 4068

 まずはFLEAZ Queが常にリードする展開。トータルスコアで唯一3万超え。他のスコアも大差ではないものの確実に勝っている。ディスプレーの解像度が低いためか3Dのスコアが高い数値になりやすいようだ。

FLEAZ Que

Tommy

Priori 4

 わずかな差で2位にPriori 4が続く。細かな型番こそ異なるが、同じMediaTek製CPUなので、それも当然だろう。TommyはSnapdragon 210とクロックは同じでも中のコアが旧世代なこともあり、特に3Dで差をつけられている。また検証中も数字にかなりばらつきがある印象だ。

 続いて、3DMarkのスコア。

(最高値) FLEAZ Que Tommy Priori 4
トータルスコア 128 0 101
グラフィックス 105 0 81
フィジックス 589 490 744

 こちらもトータルスコアとグラフィックスのスコアでFLEAZ Queがリード。ただし動作の軽快さに影響しそうなフィジックスのスコアではPriori 4が勝っている。

FLEAZ Que

Tommy

Priori 4

 残念ながらTommyのトータルスコアとグラフィックススコアは0に。動作そのものが安定しない。何度もアプリが突然終了しつつ、一応3回最後まで計測できたものの、どの結果もトータル/グラフィックススコアは0だ。スペック的に3Dゲームでの動作を期待する人も少ないだろうから、仕方ないところかもしれない。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン