今回受賞したシャープの8Kチューナー（右）。左は同じくシャープの8Kディスプレー
シャープは7月4日、同社の“8K試験放送用チューナーの開発”が第43回放送文化基金賞の個人・グループ部門において受賞したと発表した。NHKとの共同受賞となり、同日授賞式が行なわれた。
正確には「スーパーハイビジョン（8K）試験放送用高度BSデジタル受信機の開発」。同社は2016年に8K放送に対応するチューナーを開発し、全国で行なわれた8K試験放送の受信公開に使われた。
また、HEVCデコーダーのLSI化に成功し、2018年に開始予定の実用放送に向けて大きく前進したことが認められた。
授賞式にはNHKの代表者が登壇。賞状を受け取った
放送文化基金賞は、公益財団法人放送文化基金が「視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた放送番組」と「放送文化、放送技術の分野での顕著な業績をあげた個人・グループ」を表彰するもの。
1975年から開始され、過去1年間の番組および個人・グループがあげた業績を対象に選定を行なう。なお、放送文化基金は技術開発や研究調査費を助成したり、制作者を対象としたフォーラムなどを全国で開催している。
授賞式では「土曜ドラマ トットてれび」で演技賞を受賞した満島ひかりさんのビデオメッセージを公開
「土曜ドラマ 夏目漱石の妻」で演技賞を受賞した長谷川博己さんが登壇
今回受賞した番組や個人・グループは以下の通り（太字は最優秀賞）。
個人・グループ部門（放送文化）
- RSKプロビジョン カメラマン 宮﨑 賢氏
- 東海テレビ放送 プロデューサー 阿武野勝彦氏
- NHKアナウンサー 三宅民夫氏
- テレビ静岡 「テレビ寺子屋」制作スタッフ
個人・グループ部門（放送技術）
- NHK／シャープ スーパーハイビジョン試験放送用受信機開発スタッフ
- フジテレビジョン SDI-Hyper開発プロジェクト
- 関西テレビ放送 プロキシ編集プラットフォーム開発グループ
- NHK 手話CG生成システム開発グループ
番組部門（ラジオ番組）
- 信越放送「SBCラジオスペシャル 受話器の向こうから～026-237-0555」
- NHK仙台放送局「震災ラジオ特集『3.11若者たちは、いま』」
- 山口放送「メロディーの向こうに～童謡・唱歌の世界～」
番組部門（テレビエンターテインメント番組）
- NHK札幌放送局／旭川放送局「天空のお花畑 大雪山“小さな賢者”の物語」
- NHK熊本放送局「ETV特集 15歳 私たちが見つけたもの～熊本地震 3年3組の半年～」
- テレビ朝日「古舘トーキングヒストリー ～忠臣蔵、吉良邸討ち入り完全実況～」
- かわうそ商会、NHKエンタープライズ、NHK「ザ･プレミアム 寅さん、何考えていたの？ 渥美清・心の旅路」
番組部門（テレビドキュメンタリー番組）
- NHK熊本放送局／福岡放送局「ETV特集 水俣病 魂の声を聞く～公式確認から60年～」
- テレビ愛媛「じいちゃんの棚田」
- NHK広島放送局「NHKスペシャル 決断なき原爆投下 米大統領71年目の真実」
- チューリップテレビ「はりぼて 腐敗議会と記者たちの攻防」
- NHK大阪放送局「NHKスペシャル ある文民警察官の死～カンボジアPKO 23年目の告白～」
番組部門（テレビドラマ番組）
- TBSテレビ「火曜ドラマ 逃げるは恥だが役に立つ」
- NHK「NHKスペシャル「未解決事件」File.5 ロッキード事件」
- NHKエンタープライズ、NHK「土曜ドラマ 夏目漱石の妻」
- NHK「土曜ドラマ トットてれび」
番組部門（個人賞）
- 満島ひかり（土曜ドラマ トットてれび）
- 長谷川博己（土曜ドラマ 夏目漱石の妻）
- 柴田岳志、榎戸崇泰（土曜ドラマ 夏目漱石の妻）
- 五百旗頭幸男（はりぼて 腐敗議会と記者たちの攻防）
- 鈴木友史､村井陽亮､若松元明､周東昭彦（天空のお花畑 大雪山“小さな賢者”の物語）
- 笠原公彦（SBCラジオスペシャル 受話器の向こうから～026-237-0555）
