デルは6月29日、ALIENWARE 15にMax-Qを採用し、GeForce GTX 1080を搭載した新モデルを加え6月30日から発売すると発表した。
これまでALIENWAREの15型モデルには、バッテリーの持続時間と、放熱効率の関係でGTX 1070までしか搭載できなかったが、Max-Qによって1080を搭載できたという。
Max-QはNVIDIAが6月にCOMPUTEX 2017で発表したゲーミングノートPCのリファレンスデザインで、GeForceのGPUチップは従来と同じものを利用するが、コントロールの方法を変えて電力効率を良くし、よりスリムで小型のボディーやバッテリーでも上位のGPUを搭載できるようにする技術。
COMPUTEXではASUSやMSIがこのMax-Qを採用した新製品を公開し、デルは米国で6月13日に開幕したゲームの祭典E3にて、ALIENWARE 15で採用すると公表していた。
柳澤 真吾氏によると「ボディーをより薄くするためには、現在好評のキーボードや液晶も薄型に変更せざるをえないため、今回は同じボディーを採用した。外観・内部ともにハードウェアは旧来と同じで、1070を1080に載せ替えたものになるが、Max-QによってTGP(Total Graphic Power)は115Wから110Wへ下げられた。冷却ファンやバッテリーの容量も99Whのまま変わらないので、重量も同じ。消費電力が下がったので、スピードも出ないのではないかと思うのだが、1080のフルパワーの98%近くの速度が出ている」とのこと。
価格は25万9178円からで、7月10日までは1080搭載の新モデルを、旧来の1070モデルと同じ価格で購入できる。
ALIENWAREブランドの周辺機器が続々登場
そのほか、ALIENWAREブランドのキーボード、マウス、ゲーミングモニターを発表。
幅広いニーズを考慮してカスタマイズできる仕様を採用し、エントリーユーザーにも手が伸ばしやすい価格だという。
白𡈽 智志氏は「ゲームプレイヤーにとって常に手で触っているキーボードやマウス、そして目で追っているモニターがPCに次いで非常に重要だ」と述べ「ユーザーに最高のゲーム体験をしてもらうことを目的にALIENWAREからの周辺機器発売に至った」と続けた。
大きさや重さを調整できるゲーミングマウス
AW958は、最大13個のプログラマブルボタンを備えたカスタマイズ可能なゲーミングマウス。照明を専用ソフトウェア「ALIENWARE コントロールセンター」でカスタマイズできるうえ、オンボードメモリーを搭載している。価格は1万476円で、7月下旬から発売する。
左側には2ボタンと6ボタンのボタンモジュールを用意。右側にはマウスの大きさを変えられるグリップを2サイズ用意した。
また、9つのプログラマブルボタンを備えたゲーミングマウスAW558も発表。カスタマイズ非対応でオンボードメモリーは搭載しない。価格は4968円で、発売は7月下旬。
FPS向きのフレームレスモニター
AW2518Hは24.5型ゲーミングモニター。柳澤氏いわく「本格的なFPSプレイヤーに対してリーチできるモニター」だという。価格は7万5384円で、現在オンラインで販売中。
カスタマイズ可能なAlienFX 照明環境に対応し、リフレッシュレートは240Hz、解像度は1920×1080。本体サイズは幅418.4×奥行き555.8×高さ523.3mmで、重量は7.14kg。
また、照明機能を省いたAW2518Hfも発表。価格は5万3784円で、7月下旬から発売する。
幅広いユーザーに支持される茶軸採用ゲーミングキーボード
AW768は13ヵ所のAlienFX 照明ゾーン、15個のプログラマブル・マクロキー機能、専用のボリュームローラーとオンボードメモリーを搭載したゲーマー向けのメカニカル・ゲーミングキーボード。価格は1万4472円で、8月初旬から発売する。
より幅広いユーザーに最高のゲーミング体験を届けたいとし、ゲームプレイヤーに人気だと言う茶軸のメカニカルスイッチを採用したという。オプションで専用のパームレストも付属する。
また、ボリュームローラーとオンボードメモリーを省いたAW568も8月初旬に発売する。価格は1万368円。