ゲーミングパソコンとしてだけでなく、メインマシンとしても活用できる15.6型ノートパソコン「GALLERIA GKF1060GF」(前回、前々回)。ハイエンド構成というわけではない分、ゲーミングノートパソコンの中では18万3578円からとコストが抑えめなのもポイントだ。
Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060、8GBメモリー、250GB SSD、1TB HDDを搭載し、ゲームの快適さが気になる本機だが、実際の実力はどうだろうか。今回は、具体的に実力を測るため、定番ベンチマークで性能を検証してみた。
まずは、マシン全体のパフォーマンスを測るべく、定番のベンチマークソフト「PCMark 8」と「3DMark」を用いて性能をチェックしてみた。
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回は「Home」、「Creative」の2種類を実施した。
スコアは「Home」が3875、「Creative」が4899となった。以前GALLERIAシリーズのGTX 1070搭載ノートパソコンでベンチマークを計測したことがあるが、スコアはその3分の2程度。CPUは「GALLERIA GKF1060GF」のほうがスペックが高いのだが、こうしたベンチマークではGPU性能の差が出てしまうようだ。とはいえ、動作として問題となるようなスコアではない。
続いて3DMarkを計測した。スコアは「Fire Strike」で9903、「Sky diver」で24499、「Time Spy」で3654となった。こちらもPCMark 8と同様、GTX 1070搭載ノートのスコアの3分の2というイメージ。テスト中のデモ描写などはまったく問題なく動いていた。
それでは実際にゲームをしたらどのような結果になるのか、ゲームのベンチマークでGALLERIA GKF1060GFのパフォーマンスを見てみよう。高めのグラフィックス描画能力が求められる「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークで計測した。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークでは、最高品質にしても非常に快適に遊べる結果となった。このベンチマークでは7000ポイントが快適に遊ぶ目安といわれているのが、その倍のスコアが出ているので安心してプレーできる。
ゲームを快適に遊ぶために最適化されたゲーミングパソコンらしく、負荷の高いソフトでも快適な動作を見せた「GALLERIA GKF1060GF」。高負荷がかかったときのファンの音が大きくなること以外は気になるところもなく、実に優等生という印象を受けた。ハイエンドマシンほどのパワーはないが、その分コストも抑えられるので、手頃な価格でゲームを楽しみたいという人は検討してもいいだろう。
試用機の主なスペック | |
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CPU | Core i7-7700HQモバイル・プロセッサー(クアッドコア、定格2.80GHz、ターボ・ブースト時最大3.80GHz、6MB L3キャッシュ、インテル ハイパースレッディング・テクノロジー対応) |
メモリー | 8GB PC4-19200(DDR4 SO-DIMM、4GB x2、デュアルチャネル、最大32GB)、スロット数2(空き0) |
マザーボード | HM175チップセット |
グラフィックス | GeForce GTX 1060(6GB GDDR5)+インテル HD グラフィックス630(NVIDIA Optimus テクノロジーによる切り替えに対応) |
ストレージ | 250GB SSD+1TB HDD(5400rpm、2.5インチ、SATA 6Gb/s接続) |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
サウンド | オンボードHDサウンド、ステレオスピーカー内蔵 |
有線LAN | 10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T LAN |
無線LAN | IEEE802.11 ac/a/b/g/n |
接続端子 | USB 3.1端子、USB 3.0端子×2、USB 2.0端子、SDカードリーダー、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子、HDMI端子、Mini DisplayPort |
内部I/O | SATA 6Gb/s 1基、M.2 SSD SATA 1基 |
電源 | 約2.7時間(リチウムイオンバッテリー) |
サイズ | およそ幅390mm×奥行277mm×高さ28.8mm |
重量 | 約2.35kg(バッテリー含む) |
OS | Windows 10 Home(64bit) |