長崎県のハウステンボスとインテル、hapi-robo stは7月22日から8月5日まで、インテルの「Shooting Star」ドローンによるライトショーを日本で初めて開催すると発表した。ライトショーは300機のドローンがPCのプログラムにより自動制御され飛行する。
発表会にはインテル代表取締役の江田 麻季子氏とインテルコーポレーション ニューテクノロジー事業本部副社長のアニール・ナンデュリ氏が登壇。ナンデュリ氏はインテルのドローンビジネスをプレゼンしながら「ドローン運用のイノベーションは非常に高速」とコメント。「我々は世界各国で100以上のショーを開催している」と語り、同社ドローンによるライトショーの概要を解説した。ライトショーはPCがパイロットで完全自動化されている。
インテルの「Shooting Star」ドローンはインテル初のライトショーに特化したドローンで、40億のカラーコンビネーションを実現するLEDライトを搭載する。重量は約320g。ボディーは環境適応性のあるプラスチックと発泡体製で、プロペラは保護ケージで覆われる。
飛行区域はハウステンボス近くの海上で、1回のショーは10分以内を想定。GPSに悪影響がある降雨やドローンの飛行に影響がある強風の場合は中止の可能性があるが、それ以外の日は基本的に毎晩開催予定。
次に登壇したのはhapi-robo st代表取締役/エイチ・アイ・エス取締役CIO/ハウステンボス取締役CTOを兼任する富田 直美氏。富田氏は「テクノロジーを使って利益を生むことは悪いことではない。しかし人を幸せにするのが重要だと感じている。テクノロジーは人をハッピーにするもの」と語る。
さらに「ハウステンボスはモナコの大きさの私有地。元々は埋め立て地でヘドロだらけだった。環境が戻るよう改善し続けてきた」と環境対策を語りつつ「多くの人を幸せにしていく環境が戻ってきた。ハウステンボスは私有地だからいろんなことができる。セグウェイを走らせることもできる」と、ハウステンボスがドローンのイベントに最適な場所だと強調。富田氏は「私はすごくドローンに詳しい」と、DJI社のパイロットインストラクター免許国内第一号所持者として免許を見せつつ報道陣の笑いを誘う場面もあった。
続けて「我々は得た利益で「エネルギー」「植物工場」「幸せロボット」に集中していく」と語り、ドローンビジネスに参入しているインテルとのコラボに関しては「“インテルインサイド”ではなく、インテルはすでにアウトサイドだ」と語った。
最後にハウステンボス代表取締役社長の澤田 秀雄氏が登壇。「日本初のドローンショーには期待しており、花火もいっしょに上げたいと思っている」「これからもオンリーワンのイベントを開催していきたい」と締めくくった。
■ハウステンボス25周年特別企画■
「インテルShooting Star ドローン・ライトショー」
【開催日】2017年7月22日(土)~8月5日(土)
【開催場所】ハウステンボス ハーバーエリア
【料金】未定(別途ハウステンボス入場料が必要)
【内容】ハウステンボス上空で300機のドローンによる群衆飛行でのライトショー
■7月22日(土) 夏一番花火大会
打ち上げ総数1万8000発で、コシノジュンコ氏が総合プロデュースを手がけるデザイン花火を打ち上げ。さらに世界4ヵ国の海外花火師による「世界花火師競技会 海外代表決定戦」を同時開催。
■8月5日(土) スペシャルテーマ花火大会
8月の5日間で毎回異なるテーマで開催。音楽に乗せてその日限りのスペシャル花火を打ち上げる。8/12、8/13、8/19、8/26にも開催。