あのiPhone 7が対応したくらいいまやスマホは防水・防塵が当たり前となっているため、突然の雨程度はへっちゃらである。だからといって完全防水というわけではなく、海やプールにはまだ非対応の端末も多い。
とくに海の場合は砂でディスプレーが傷付く可能性もあり、またSIMフリースマホは防水・防塵に対応していないモデルも多いので、防水グッズのチェックは必須だといえる。そこで、3回に渡ってさまざまな防水グッズを紹介していく。第1回は汎用性に富む防水ケースだ。
防水ケースの全体的な傾向として、特定端末の製品はほぼ用意されておらず、5~6型を想定したものが多い。また、価格も2000円以下ばかりであり、梅雨入りからサマーシーズンになると品切れも目立つ。なお防水等級は以下のように設定されている。購入するときはこの数値を前提に選ぶといいだろう。
※価格はすべて税込みです。
防水のランク
- IPX0
- 無保護
- IPX1
- 製品に対して垂直から落ちてくる水滴の影響がない
- IPX2
- 製品に対して垂直から15度の範囲で落ちてくる水滴の影響がない
- IPX3
- 製品に対して垂直から60度の範囲で落ちてくる水滴の影響がない
- IPX4
- 全方位からの水飛沫による影響がない。生活防水はこの辺り
- IPX5
- 全方位からの噴水流による影響がない
- IPX6
- 全方位からの強い噴水流による影響がない
- IPX7
- 特定の時間の間、水没し、一定水圧を受けても浸水しない。よくある水深1mで30分といったものは、だいたいIPX 7に属する。
- IPX8
- 継続的に水没しても浸水しない
モバイルバッテリーだけじゃない!
Anker「ドライバッグ」
モバイルバッテリーでおなじみ、Anker製の防水ケース。IPX8に対応しており、6型までのスマホに対応している。前面、背面ともに透明度の高いPCVを採用しているため、ディスプレーの確認やカメラの使用もOKだ。
濡れた状態ではタッチパネルの感度は悪くなり、水没時にはタッチ操作ができなくなるため、浜辺でダメージを受けにくいという認識がいいだろう。なおフロートは搭載していない。
価格は驚きの999円! かなりコスパはいい。
スマホを腕に付けて使える
Aukey「コンパス付き防水バッグ PC-T6」
コンパスだけでなく、アームバンドも付属している防水バッグ。海だけでなく、エクササイズ用としても重宝するだろう。6型までのスマホに対応しており、カタログスペックではIPX8になっている(が、説明文的にはIPX7)。PCV素材を採用しており、本製品に入れたままでもスマホの操作は可能だが、水中での撮影時は反応がすこぶる悪い。フロートは搭載していない。
価格はAnkerに対抗の999円!
水に浮く防水ケース
Hamme「DIVAID」
フロート付きでIP68の防水・防塵ケース。水面に浮くため、プールや海で水没してしまう心配がない。またお風呂に浮かべて音楽鑑賞ができるほか、前面と背面にフロートがあるため、滑落時のダメージが少ないメリットもある。背面のPCV素材の使用面積は少なめで、5.8型まで対応するが、4型クラスの端末で、かつアウトカメラが中心寄りの端末はカメラが隠れてしまう可能性があるので注意。
価格は約1900円。
サンワダイレクト限定商品
サンワサプライ「200-SPC018WP」
独立した小物ポケットを持つ防水ケースで、海やプールだけでなく、アウトドア向けでもあり、シーズン問わず役立ちそうな一品。IPX8対応で、チャックは2重、小物用ポケットもアリと充実している。また小物用ポケットはフリップ型ケースのような仕様で、画面の保護目的も兼ねているほか、面ファスナーで固定可能だ。対応サイズは5.5型までで、iPhone 7 Plusが上限という扱い。
価格はサンワサプライの通販サイト、サンワダイレクトで1980円。
【次回予告】ジャケットタイプの防水ケースを探せ!
今回は汎用性がある防水ケースを紹介したが、次回はジャケットタイプをチェックしていく。最近はすっかりその数が減ってきて、ほぼiPhone用ばかりになっている。そのほか、タブレット向けの防水ケースも併せて紹介していくので、お楽しみに!
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