2017夏モデル最強スペックスマホの実力はいかに!?
Xperia XZ Premiumは4K HDR映像の鑑賞はもちろん、写真家にもオススメだ
2017年06月16日 10時00分更新
ベンチマークと実感でわかるXZ Premiumの進化の度合い
中身はもちろん最先端のパーツが詰まっています。OSはAndroid 7.1.1。CPUはクアルコム製のハイエンド向け「Snapdragon 835」。いままで他社に比べ少ない、少ないと言われつづけてきたメモリーも4GB。ストレージも64GBと大容量になり、さらには従来のeMMCからUFSとなっているので高速な読み書きできるなど妥協はありません。
参考までに、「Xperia Z5 Premium」「Xperia XZ」「Xperia XZ Premium」と世代別にAnTuTu Benchmarkを実行してみました。
機種名 | 全体スコア | 3D | UX | CPU | RAM |
---|---|---|---|---|---|
Xperia XZ Premium | 161540 | 67637 | 53031 | 32711 | 8161 |
Xperia XZ | 128142 | 55386 | 40597 | 25835 | 6324 |
Xperia Z5 Premium | 62387 | 31601 | 15694 | 10410 | 4682 |
スコアーを見ると一目瞭然。あくまでも指標にすぎませんが、相対的に見ても「Xperia XZ Premium」の性能の高さがわかるでしょう。
そして、「Xperia XZ Premium」の最大の特徴と言えるのは、やはり4K解像度ディスプレ−です。さらに、XZ Premiumでは最新のテレビにも備わりつつあるHDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応。写真を見る時、4K動画を観るときなど、対応したアプリに限り、4K超高解像度を活かせるようになっています。
「スマホが4Kになっても見るものがない」と思われがちですが、国内ではすでにコンテンツの整備は済んでおり、dTVやAmazon プライム・ビデオなどでの配信が予定されています。
フルHD解像度のキメの細かさを上回る画質と、さらに広いダイナミックレンジにより明るさと色域の表現が豊かになり、より奥行き感や立体感のある映像を堪能できます。
そして、基本的に4KディスプレーとしてのクオリティーがZ5 Premiumよりも数段上がっています。元来、4K解像度にもなると1画素あたりの開口率が下がるため、暗くなってしまうものなのですが、XZ Premiumでは、あきらかに輝度が高くなっています。
比較画像は、もはやXZ Premiumの輝度が高すぎて写真での表現は難しいため、輝度レベルを同一まで下げています。
また、Z5 Premiumを使っていると、室内では気になることはないものの、どうしても屋外の日差しの強いところでは見えづらいなということがありました。それに比べ、XZ Premiumはピーク輝度は非常に高く、これなら十分に屋外でも視認できます。
ディスプレー周りの設定もZ5 Premiumとは違う
輝度のみならず画質に対しても細かな設定ができるようになっています。従来は、動画に対して「高画質モード」の設定を「オフ」「X-Reality for mobile」「ダイナミックモード」の3段階で調整していたものから、新たに「色域とコントラスト」「動画再生時の高画質処理」それぞれにわけて変更できるようになりました。
「動画再生時の高画質処理」は、動画再生時に質感や精鋭感をアップする「X-Reality for mobile」のオンオフを切り替えるものです。こちらはオンオフ時のサンプル動画を表示してくれるので、好みで選べばよいでしょう。
そして、筆者がこれはいい!と思った機能が、「色域とコントラスト」の設定です。
こちらは静止画と動画、全体の画質に対する設定ができるようになっており、オリジナルの色彩にこだわる人向けにsRGBの色域を利用する「プロフェッショナルモード」、トリルミナスディスプレイ for mobileの鮮やかな色域を利用する「スタンダードモード」、より強調された色彩となる「ダイナミックモード」から選べるようになりました。
単に高解像度というだけではなく、色調も使い方や好みで決めることができます。
誰しもが鮮やかで派手な色合いを好むとは限りません。たとえば、デジタル一眼カメラで撮影した写真を現地ではなかなか細かいところまでチェックできないのが現状でできれば大きく画質のあったディスプレーで確認したいという場合もあります。
そんな時、XZ Premiumの画質をsRGBの色域を利用する「プロフェッショナルモード」にしておくことで、画像を転送して余計な色味が加わらないオリジナルの色彩でチェックできるというのは非常に重要です。しかも、5.5型4K解像度であるということは、構図のみならす手元で一部を大きく拡大してピント面をじっくりと見極めることもできます。
これはほかのスマホには真似できないアドバンテージ。写真を愛好する人たちにとっては、とてもうれしい機能ではないかと思われます。
現時点で最高性能を求めるならXZ Premiumでキマリ!
スマートフォンを買い換えようかなと思ったとき、いまいち変化したところがわかりづらく躊躇してしまいがちですが、「Xperia XZ Premium」は、抜け目なくかつ確実に進化しています。
最新のプロセッサーに大容量化したメモリーとストレージ、UFSやUSB 3.1 Type-C(SuperSpeed Gen1対応)の高速転送や、8月から始まる高速データ通信に対応という基本性能がしっかりした上で、ソニーならではのカメラやオーディオ機能も楽しめる。
そして、なんといっても4Kという高画質。4Kスマホを買ったら、4Kの動画コンテンツが楽しめるという導線もしっかりできているので、高性能を存分に味わえる端末に仕上がっていると思います。