このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

そこには値段以上の感動がありました

まさに近未来デバイス! Xperia TouchはただのAndroid内蔵プロジェクターじゃなかった

2017年05月31日 17時30分更新

文● 君国泰将 編集●ゆうこば

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最大80型の巨大スクリーンに圧倒
離して使うときはBluetooth機器があると便利

 今度は「Xperia Touch」を壁面にむけてみます。壁に投射する場合は、壁面から置く位置を離して25cmくらいのところで最大の80型で投影できます。

 大画面にする場合は光量が弱くなるため、より部屋を暗くすることを意識する必要があります。しかも、大きく引き伸ばすとタッチの検出もできなくなるため、操作をしようとするとかなり戸惑います。

 いくらプロジェクターとはいえ、あくまでもAndroidですので、画面を操作しなければならなりません。そのたびに、本体を動かし、ディスプレーを小さくしてタッチして、また大画面にするために位置を置き換えるというのは非常に面倒です。

 MWCでのデモンストレーションではジェスチャー操作でコントロールもできるようでしたが、「Xperia Touch」の製品版にはその機能は搭載されていないようです。

 どうすればベターなのか? と少し悩みましたが、よくよく考えればBluetoothのコントローラーやキーボード、マウスなどを使えば一発解決です。仮に80型で使うとなれば、画面から離れて視聴することがあたりまえなので、こうした周辺機器といっしょに使えば快適そのもの。

 「PlayStation 4 Remote Play」もプレイしてみました。こちらはもともと「ワイヤレスコントローラー (DUALSHOCK 4) 」をBluetoothで使える仕様になっているのでまるで困ることもありません。

 感想はひと言「これはヤバイ」です。PlayStation 4からネットワークを経由して大画面に出力してプレイできると、これがまた感動モノです。

 普段はリビングのテレビにつないでいるPlayStation 4が、突如寝室で巨大なスクリーンとなってゲームできると考えてみるこの体験は、まずいままでにはそうそうに実現できなかったシチュエーションで、それが「Xperia Touch」ひとつで(厳密にはコントローラも)可能になります。

 テスト中に接続する相手がいなくてものすごく寂しい絵になっていますが、Skypeについてはビデオチャットする相手の姿がスクリーンにバーンと映し出されながら会話できます。これもよくSF映画でみたワンシーンのようで、ウキウキします。

HDMI入力でカメラからすぐに映像を出せるのもうれしい
音声アシスタントは「Xperia Ear」ゆずりの萌える声

 さらに、「大画面楽しい!」を活かせるところがHDMI入力端子からの再生です。何しろバッテリーを備えた「Xperia Touch」だけに、使用する場所を問いません。カメラやビデオカメラで撮った写真や動画を、持ち出した親戚や友人の家で大画面にして見る。なんてことがいともカンタンにできてしまいます。

 しかも、スリープ復帰までの待ち時間もほぼ皆無で。一般のプロジェクターでありがちな妙な待たされる「間」がないということは、プレゼンテーションをする際の興味を削がないようにできます。

 ほかにも「Xperia Touch」独自の機能として、ボイスコントロールがあります。「Hi Xperia(ハイ エクスペリア)」と話しかけると音声認識を開始して、「今日の天気は?」や「ニュース教えて?」などと問いかけるとと、音声とスクリーンとのダブルで情報を教えてくれます。

 日時確認、アラーム、ルート検索、スケジュール確認、今日の予定などの情報検索をしたり、音楽再生やアプリケーションの起動もできます。

 声の主は「Xperia Ear」と同じく声優の寿美菜子さんで、情報を読み上げてくれながら、投射されたスクリーンには項目も現れて、目と耳の両方から今日1日のニュースなど知りたい情報をチェックできるあたりかなり至福の時だったりします。

 ちなみに、Googleアプリの音声検索(OK Google)にも反応してくれるので、状況によって使いわけもできます。

投影スペースの確保が大きな課題
バッテリーはもう少しもってほしい

 ただ、実際はいいところばかりではなく、使っていてのあえての難点をあげるとすれば、たしかにタッチ感度は良いもののその映し出したところにモノが置いてあったり、障害物が入っていると思いっきり誤動作を起こします。

 これは認識方法からすればごく当たり前のことなのですが、「Xperia Touch」を置いたところから投射されるまでそこそこのスペースを必要とするため、広いテーブルや床であれば問題ないものの、意外と自宅ではそのスペースを確保することに苦労しました。

 それから、バッテリー駆動できる時間がやや短いこと。公称値通り、およそ1時間程度の連続使用は大丈夫なのですが、やはり使って夢中になっていると1時間はあっという間で、せめて2~3時間、映画1本分くらいはもってくれるともう少しゆとりがあるのになと感じました。

 あとは要望ですが、Wi-Fiだけでなくモバイル通信もできればということです。外で使ってみたいということもあれば、たとえば自宅でもWi-Fiルーターから離れた場所では電波がギリギリ入らないなんてことも考えられるので、そういった時の補助的な役割としてもモバイル通信があればより安定して使えます。

楽しすぎる近未来デバイス
「Xperia Touch」で感動せよ!

 最後は好き勝手に書いてしまいましたが、使う前に一番心配していたタッチ精度は予想外にレスポンス良く、新しいXperiaタブレットが出ないいま、近未来的な大画面スクリーンで操作できる楽しさは他に代替えが見当たりません。

 大画面に2次元嫁を映し出すもよし、プラネタリウムにして彼女とイチャつくもよし、あとはアプリや使う側のアイデア次第でもっと楽しいアイテムにかわることは間違いないと思われます。

 予約販売は6月9日より、ソニーストアならびに一部家電量販店で開始予定!

 この感動をキミに!!

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン