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現代人はスマホ依存症?約6割が「『断スマホ』の限界は半日」

2017年05月24日 10時27分更新

記事提供:通販通信

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 スマートフォンの普及により、インターネット接続が手軽になったことで、ライフスタイルが急速に変化しつつある。通勤時に電車の車内でスマホを見ている人は一般的で、新聞を読む人はむしろ珍しくなった。現代人はスマホに依存している状況になっていることが、(株)ファンケルが23日発表した「現代人のスマホとの付き合い方に関する意識と実態」調査でわかった。

スマホは「ショッピングに欠かせないツール」が40%

同調査結果によると、スマホを日常的に使用している人のうち、スマホを使わない「断(だん)スマ」をした人が「断スマ」を実行できた時間は、約8割が「丸1日まで」だった。また、「断スマホ」をしたことがない人に「断スマ」ができそうな時間を聞いたところ、58%が「半日まで」と答えた。

 同調査は、平日か休日に「スマホ」を1時間以上利用していると回答した20~40代のスマホユーザー男女500人を対象に行ったもの。調査期間は2017年3月10日~16日。

 スマホ利用者にとってスマホはどのような存在なのか。同調査によると、全体の43%が「自分の大好きなこと、趣味が詰まった宝箱」、40%が「ショッピングに欠かせないツール」と答えている。さらに「夜寝るまで手放せない」と答えた人が63%、「スマホを忘れたら遅刻しても取りに帰る」が24%に上るなど、利用者の多くがスマホに依存した生活を送っていることが判明している。

 一方、スマホを断ち切る「断スマホ」が可能な時間については、実際に「断スマホ」を経験した時間では、「半日」が43%、「丸1日」が33%と、80%近くが2日以上続かなかったと回答。「断スマホ」を経験したことがない人が耐えられそうな時間は「半日」が58%、「丸1日」が23%だった。

 また、83%の人が長時間の利用で「目が疲れた経験がある」と回答しており、いわゆる「スマホ老眼」に陥っている可能性が指摘されている。ファンケルでは「スマホ老眼」をケアする商品として、機能性表示食品『スマホえんきん』(60粒、1563円・税込)を販売。目の疲れを和らげる働きのあるビルベリー由来アントシアニン配合の商品としてスマホユーザーに訴求している。

スマホ対応が業績のバロメーターに

 EC業界では、うまくスマホ対応できているかどうかが、経営のバロメーターになっている。この傾向が特に顕著なのがファッション業界で、帝国データバンクの調査によると、アパレル関連企業の倒産件数は、2016年8月で前年同期比6.8%増となるなど、アパレル業界全体の景況は厳しい。しかし、ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営する(株)スタートトゥデイを筆頭に、スマホアプリの売上が大きい企業の業績は好調だ。スタートトゥデイの17年3月期決算は、営業利益が48%増だったほか、すべての項目で計画数値を上回った。スタートトゥデイのデバイス別出荷比率は、77.5%がスマホ経由になっている。

その他、ゲーム市場(2016年)でも、モバイルゲームが、PCゲーム・家庭用ゲームを上回っているというデータ(SuperData社による調査)もある。また、メディアに関しては、ニュースアプリのダウンロード件数が上昇している一方、全国紙の発行部数の減少に歯止めがかからない。帰路につく会社員が電車でニュースアプリを読みながらその日の出来事を振り返っていることは、通販通信のアクセス数からもわかる。

さまざまなことがスマホでできる世の中になり、ライフスタイルが劇的に変化し、現代人はスマホに依存している。この状況から、スマホ対応が企業の業績に影響を与える状況は、当分続きそうだ。

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