三菱電機は5月24日、無線通信の電波強度を高速かつ高精度に把握して無線機器の最適配置を支援する「電波見える化技術」を開発したと発表した。
都市部の建物などによって電波の到達範囲が制限されることは、近年とくに進むIoT機器の配置に大きく影響する。三菱電機では、航空写真などから高さ情報を入手して対象空間を3次元モデルとして構築、実環境に近い条件での電磁界シミュレーションを行なう。
電波強度の計測手法であるレイ・トレース法に加え、電波の実測データベースから電波減衰の特性を抽出したモデルを併用、計算時間を100分の1に短縮したという。従来に使われているモデルに比べて正確かつ高速に到達エリアを判断でき、オフィスや商業施設、トンネルなどさまざまなケースに対応できるという。