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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2017 第3回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【ビデオカード編】

2017年05月18日 12時00分更新

文● 山県 編集●北村/ASCII.jp

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2016年から2017年の最新ビデオカード事情~AMD編~

Polaris 10アーキテクチャを採用した「Radeon RX 480」。現在は世代交代が進み、時折特価品で見かける

 AMD「Radeon」シリーズも新製品が活発な1年だった。まずは新世代のGPUアーキテクチャ“Polaris 10”を使用した最初のGPU「Radeon RX 480」が2016年6月にデビュー。その後、「Radeon RX 470」や「Radeon RX 460」も登場。2016年の主力製品として、GeForceを相手にどうにか対抗し、近年発売されたAMD製GPUとしては、成功といっていいセールスを記録した。

各社からも続々とオリジナルデザインのカードが登場。「Radeon RX 480」はRadeon派ユーザーを中心に人気となった。一定の成功を収めたGPUとして語られることになるだろう

Radeon 400シリーズ ビデオカード スペック表
GPU名 Radeon RX 480 Radeon RX 470 Radeon RX 460
ストリーミング
プロセッサー数
2304基 2048基 896基
演算ユニット数 36基 32基 14基
コアクロック 1120MHz 926MHz 1090MHz
ブーストクロック 1266MHz 1206MHz 1200MHz
メモリー転送レート(相当) 8000MHz 66000MHz 7000MHz
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリー容量 8GB/4GB 8GB/4GB 4GB/2GB
メモリバス幅 256bit 256bit 128bit
最大消費電力 150W 120W 75W
補助電源 6ピン 6ピン なし

 好調なセールを記録した「Radeon RX 400」シリーズだったが、2017年4月になるとリファインモデル「Radeon RX 500」シリーズをリリースする。「Radeon RX 400」シリーズと比べて大きな上積みがない分、価格設定が高く感じられる。まずは静かなスタートとなっているのが現状だ。

2017年4月にデビューした「Radeon RX 570」「Radeon RX 580」を搭載したビデオカード。むしろ旧モデルとなってお買い得感が増した「Radeon RX 400」シリーズを狙うユーザーも少なくない

Radeon 500シリーズ ビデオカード スペック表
GPU名 Radeon RX 580 Radeon RX 570 Radeon RX 560 Radeon RX 550
ストリーミング
プロセッサー数
2304基 2048基 1024基 512基
演算ユニット数 36基 32基 16基 8基
コアクロック 1257MHz 1168MHz 1175MHz 1100MHz
ブーストクロック 1340MHz 1244MHz 1275MHz 1183MHz
メモリー転送レート(相当) 8000MHz 7000MHz 7000MHz 7000MHz
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリー容量 8GB/4GB 8GB/4GB 4GB/2GB 2GB
メモリバス幅 256bit 256bit 128bit 128bit
最大消費電力 185W 150W 75W 50W
補助電源 8ピン 6ピン 6ピン なし

 さて、AMDの新型GPUといえば「Vega」である。ここにきて本当にデビューが近そうな印象で、GeForce GTX 1080 Ti相当のパフォーマンスを持ちながら価格が安いといった、ウワサレベルの話題も増えてきている。CPU「Ryzen」に続く大ヒットとなるのか。はたまた、期待を裏切る結果となるのか。答えが出るのは、そう遠くはない未来とみてよさそうだ。

NVIDIAは安定の「GeForce」シリーズ
AMDは新型GPU「Vega」登場に期待

 NVIDIAのGPUは、質、量ともに非常に充実している。ラインナップは上から下まで網羅され、予算やパフォーマンスに応じたビデオカードが選択可能。お気に入りのVGAクーラーや光るギミックなど、じっくり楽しみながら検討するといいだろう。

 「Radeon」狙いの人は、2パターンの選択肢がある。ひとつはミドルレンジクラスの人。こちらはラインナップが増えつつある「Radeon RX 500」シリーズから選ぶといい。先ほど触れたように、世代としてほとんど変わらない「Radeon RX 400」シリーズの特価品を狙うのも十分アリだ。

 もうひとつはハイエンドクラス狙いの人。こちらは間もなく登場が予想される「Vega」の登場を待とう。どのような製品に仕上がるのかは未知数ながら、CPUは「Ryzen」、ビデオカードは「Vega」で最新ゲームを快適にプレイする。希望的観測を大いに含むが、AMD好きにとって夢のようなシチュエーションが手に入るかもしれない。

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