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生クリーム×鶏油。まるでカルボナーラ

鶏白湯の新たな1ページ淡路町「麺巧 潮」の洋風中華そば

2017年05月03日 17時00分更新

文● 渡辺りえ 編集●吉田ヒロ

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本日もごちそうさまでした!

 秋葉原は昌平橋を渡り、そのまま真っ直ぐ。しばらく進むと、個性的なビジュアルのラーメンで話題の「麺巧 潮」があります。

赤い看板は目に飛び込んできやすいので、迷わず安心!

 メニューはわかりやすく、ほぼ白か黒かの二択。さっそくいただきましょう!

券売機で食券を買ってから店の中に入ります

白・鷄白湯そば(870円)

 「潮」といえば、まずはこの「白」でしょう!黄色いスープの上に浮かぶ、肉巻きアスパラとブロッコリー、そしてポーチドエッグ。薬味として、パセリ、フライドオニオン、ベーコン。彩りのいいまるで洋食のような具材たち。スープには、なんと生クリームまで含まれています。そんなラーメンなので、店舗でも白は「洋風中華そば」と紹介されています。これで鶏白湯そばというのだから、驚きです!

見た目はまるでカルボナーラのよう

 スープは、鳥取県産大山鶏のガラを贅沢に使用しているとのこと。この黄色の正体は、鶏油半分といったところでしょうか。生クリームからくる柔らかな口当たりの後で、濃厚な鶏の味が、ぶわりと口に広がります。こう言っては悪いのですが、想像に反して、しっかり濃厚な「ラーメン」です。いわゆるがっつり系を好む人がハマる味かもしれません。

 麺は細めのストレート。凄くもちもちとも凄くパツパツとも言えませんが、歯応えがよく、クリーミーなスープによく合います。店舗では、調理に化学調味料は一切使用せず、「自分たちがわかるもの」のみを使うことを信念としています。そのため麺も自家製。かん水と塩のみで仕上げられた、こだわりの一品です。

トッピング ガーリックバター(100円)

 店舗おすすめの「白」にぴったりのトッピング。試してみてなるほど、これは逃したら勿体ない!ガリバタを足すと、ぐっと味がパスタに寄ります。ちなみに味変は少量で十分。あまり多く入れすぎると胃がもたれるような大味になるので、ご注意を。

ぜひ試してほしいガーリックバター

黒・にほんいち醤油そば(870円)

 白と黒は、リピーターからも人気を二分にしているそう。私は、比較的あっさりした黒のほうが好み。

こちらは普通のラーメン的なビジュアル

 黒は、スープで割る前のタレ“かえし”に使用した4種類の「にほんいち醤油」を、独自の火入れで熟成させた生醤油が香る中華そば。出汁は北海道産昆布をはじめ、サバ・うるめ・宗田などの7種類の上質な干物を使用。時間をかけた水出しで上品な魚出汁に仕上げています。

 食べてみても確かに、力強い醤油と魚の旨みを感じます。しかしこちらにも、なんと白の半分ほどの鶏油が使われているそう。鶏油の取り方が黒と白とで異なるため、黒では出汁の風味を邪魔せず、裏方に徹して旨みを引き立ててくれているようです。

 スープのおいしさもさることながら、私のお気に入りは具材たち。ローストされた鴨肉。店舗で低温調理したものを一晩タレにつけ込んだホエー豚のチャーシュー。濃厚な黄身の半熟煮卵。それぞれがおいしい上に、主張が激しくないため箸が進みます。薬味に三つ葉、玉ねぎ、大葉、茗荷が揃い、お口爽やかな味変も魅力。

極(きわみ)白(1270円)

黒のトッピングが白のスープに乗った夢の一品

極(きわみ)黒(1270円)

白のトッピングが黒のスープに乗った夢の一品

 大盛りとは別に、「極」というメニューがあります。こちらは通常の白・黒に、お互いのトッピングが足された一品。つまり、白には、黒の鴨肉とチャーシューが。黒には、白の肉巻アスパラが。それぞれもともと載っている肉や薬味の量も増え、食いしん坊にはたまらない一品。具材の好みで白黒決められない方は、ぜひこちらをご検討くださいませ!

 2012年の開店かさまざまなメディアで紹介され続け、熱の収まることのない「潮」。今回訪れてその注目度の高さにも納得しました。昨年10月には、上野に2号店となる「ラーメン&ビストロ ウシオ ウエノイースト」をオープン。そちらは2号店といってもダイニングバー。潮の白黒両方のラーメンが頼める上に、サラダやカルパッチョ、チーズフォンデュや肉料理など、本格的なアジアン料理も味わえる異色の店舗となっています。具材の肉巻アスパラや、チャーシューの旨さを考えると、きっと好調だろうことは想像に難くない。

「潮」の今後の展開に目が離せません!

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