ワンボードコンピューターなどにもディープラーニングの結果を組み込み
ルネサス、業界初のディープラーニング結果を組み込み機器に実装する「e-AI」
2017年04月11日 18時51分更新
ルネサス エレクトロニクスは4月11日、ディープラーニング結果を組み込み機器に実装できる業界初のソリューション「e-AI」を発表した。機能限定版を5月末、正式版を6月末より提供を開始する予定。
機械学習/ディープラーニングの結果を組み込み用のMCU(マイクロコントローラー)やMPU(マイクロプロセッサー)の開発環境に用いることを可能とするもの。
オープンソースの機械学習/ディープラーニングフレームワークのCaffeやTensorFlowの学習済みニューラルネットワーク情報をMCU/MPU開発環境へビルド可能形式に変換する「e-AIトランスレータ」、MCU/MPUのROM/RAM実装サイズや実行時間を算出する「e-AIチェッカ」、リアルタイム性能や省リソース設計を可能にする新AIフレームワークをルネサス製MCU/MPUにつなぐ「e-AIインポータ」の3つで構成される。
e-AIトランスレータとe-AIチェッカはWebコンパイラでの開発環境にも対応。同社パートナー製の小型電子工作ボード「GR-PEACH」、「GR-KAEDE」、「GR-SAKURA」「GR-LYCHEE(年内発売予定の新製品)」で活用可能。試作から量産までe-AIを搭載したIoT機器の早期投入が可能となる。同社では、今回の提供をe-AIソリューションの第1弾としており、今後とも組み込み機器開発向けの機械学習/ディープラーニング技術を提供するようだ。