ソニーは4月10日、デジタルペーパー「DPT-RP1」を発表した。価格は8万6400円前後で、6月5日から発売する。
重さおよそ349g、厚さおよそ5.9mmで、A4サイズ相当となる13.3インチ(1650×2200ドット)の高解像度電子ペーパーディスプレー搭載デジタル端末。電子文書を紙のように読み書きできることを追求した。
内蔵メモリーにおよそ1万ファイルの電子文書をPDF形式で保存でき、大量の電子文書を手軽に持ち運べる。前機種のデジタルペーパー「DPT-S1」よりも軽量化し、ページ送り速度を最大およそ2倍に高めるなど、読みやすさを向上させたという。
書き味は、新規に独自開発したノンスリップパネルを採用し、ペン先の滑りを抑え、適度な抵抗感を持たせて、より紙に近い書き心地を実現している。
また、Wi-Fi/Bluetooth通信を備え、新たに提供するPCアプリケーション「Digital Paper App」を使って、パソコン間でのファイル転送や管理ができる。microUSB端子での有線接続通信も可能。
さらに、アプリケーションの同期機能を使うと、デジタルペーパー内のフォルダーを、パソコンのローカルフォルダーやクラウドストレージ、ファイルサーバーなどと連携。パソコンを中心とした業務や学習の中に、手書きのドキュメントを取り込める。
また、パソコンの印刷メニューからプリンターとして「デジタルペーパー」を選択すると、さまざまなファイル形式のドキュメントやメール、ウェブ画面を自動でPDFファイルに変換し、デジタルペーパーに「印刷(ファイルを転送)」できる。
また、デジタルペーパーをユーザーのシステムに連携させ、ニーズに合わせて使える「デジタルペーパー連携サーバーソフトウェア」を有償で提供。WebAPIを利用して業務システムとデジタルペーパーの連携開発が可能。
紙で運用されていた業務をペーパーレスでできるほか、高いセキュリティーでのドキュメントの効率的な管理が実現するという。また、このソフトウェアを利用し、複数のデジタルペーパーに対し、帳票やドキュメントの送付、回収といった管理、制御ができる。