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楽天とテレファーム、CSAサービス「Ragri」を開始

2017年04月06日 02時13分更新

記事提供:通販通信

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 楽天(株)と(株)テレファームは5日、インターネットで有機農産物の生産者と消費者をつなぐ地域支援型農業(CSA)サービス「Ragri(ラグリ)」を開始した。

「Ragri」で農業を疑似体験

 「Ragri」は、テレファームが運営する「遠隔農場テレファーム」をベースに、両社がWEBサイトとサービス内容を大幅にリニューアルしたもの。ユーザーはオーガニックや特別栽培農作物など、無農薬、無化学肥料にこだわった作物から、注文したい作物と生産者を選択すれば、作物の種や苗から育てていく過程をオンラインで疑似体験できる。生産者から送られる写真やコメントで、作物の生育状況が確認できる。収穫された作物は、ユーザーの指定場所に産地直送で届けられる。

 「Ragri」のサイトは、パソコンとスマートフォンサイトがあり、楽天会員IDでログインできる。利用料は「楽天ペイ」での決済となるため、楽天スーパーポイントを貯蓄・使用できる。台風などの自然災害で作物が収穫できない場合などは、支払った栽培料金相当の楽天スーパーポイントが付与される。今後は生産者とのコミュニケーション機能の追加や、野菜詰合せプランなどを導入し、サービスを拡充していく予定。

 CSAは、消費者が生産者の特定の生産物を前払いで発注し、計画的な生産と収入の安定化を図る新たな農業の仕組み。農業は収穫の時期や天候、価格動向などの外部要因が経営に大きく影響するが、CSAでは消費者の同意を得て売買契約を結ぶことで、そのリスクを解消している。

 「Ragri」では、新規就農者も支援する。テレファームでは新規就農者の採用・研修を愛知県で開始し、今後は全国にも展開する予定。両社は「Ragri」を通じてCSAや新規就農を推進し、労働力不足や耕作放棄地の増加などの課題解決に向けて、農業を支援する。

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