
写真は出張時の筆者の充電環境です。中心になるのはUSB PDにも対応するAnker PowerPort+ 5で、MacBook Pro、iPhone、Apple Watch、見切れてますが電動歯ブラシのケースを充電しています。USB充電器で統一できると、部屋も旅の荷物もすっきりします
新学期になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
筆者の近況としては、本連載でもたびたび登場していた長野県上田にあるプログラミング必修の通信制高校、コードアカデミー高等学校の副校長を昨年度末で退任しました。引き続き、スーパーバイザーという、開校前の立場でお手伝いしていくことになります。
開校してからの3年間、準備を含めると4年間、あっという間でした。でも、高校生だった頃を思い出すと、そんなすぐではなかったように思います。どんどん時間が過ぎるスピードが増えていくと思いますので、ぜひ大切に時間を使ってほしいなと思います。
さて、米国カリフォルニア州サンフランシスコからちょっと北のバークレーで新年度を迎えた筆者ですが、気温は昼間23度、夜は11度ほどという安定した気候が続いています。午前中はきりりと冷たく、午後はぽかぽか、いずれも心地よい気候になりました。
4月は休みを取っているアメリカ人も多いようで、休暇を使って日本に行きます、なんていう人もちらほら声をかけてくれたりします。桜の季節にちょうど当たると良いですよね。というか、東京なら今、ということになるわけですが。
新生活の季節は、いろいろなことを見直すにはぴったりのタイミングです。特に、日常の困ったことや改善したい問題、習慣などを正す数少ないタイミング。別にいつ初めてもいいのですが、個人的には、4月のタイミングの改善は長続きすることが多いというジンクスもありまして。
これまで放置気味だった充電回り
筆者周辺の意外と放置されているのは、スマホを中心としたデバイスの充電回りです。4月にこのことを考えるメリットは明快です。
生活サイクルが変わるシーズンで、たとえばスマホであれば、バッテリー消費のパターンも変わりますし、新しいデバイスが必要になったときに、効率的に充電や給電が可能な環境を整えておこうというものです。
ちなみに筆者は、米国に来てからの数年、東京で気にしていたバッテリー回りの管理が緩くなってしまっていました。
というのも、自宅や仕事場で充電でき、通勤は徒歩15分という生活に切り替わったため、スマートフォンのバッテリーを消費するチャンスがなくなってしまったのです。
片道1時間の移動や、トータルで3時間ほど電車に乗っている、といった東京での充電の機会をうかがう生活ほど、バッテリー残量がシビアになることはありません。しかもクルマ移動の時には、充電しながらスマートフォンのナビを利用するため、こちらもバッテリー残量の厳しさを経験することがなくなりました。
出先でのバッテリー残量に無頓着になると、自宅でのスマホやそれ以外のデバイスの充電も、行き当たりばったりになってしまいます。
ただ、2011年の渡米以降の習慣の変化に加え、やはりスマートフォンやタブレットのバッテリー持続時間が延びたことも、ズボラを助長しているのではないか、と思ったりします。ノートパソコンだけは、5時間が10時間に伸びても、やっぱり毎日充電が必要な存在ですね。
家の中で充電する場所を決める
我が家で行なった充電環境の整備は、まず、家の中で「充電する場所」を決めると言うことです。
これまで、充電器とUSBケーブルの組み合わせを持ち歩いて、必要なコンセントに挿して使ってきました。そのため、どこへ行ったわからなくなって捜索する自体が定期的に発生し、また抜き差しはケーブル破損を早めているように思います。ただ単に雑な扱いをしているだけとも思いますが。
そこで、急速充電器を用意し、家の中でデバイスを充電する場所を2ヵ所に限りました。あらゆるUSB機器は、その2ヵ所でのみ充電するということにしたのです。
USB機器も増えました。スマートフォン、タブレットに加えて、スマートウォッチも充電しなければなりません。またモバイルバッテリーは遠出の時に必要ですし、ジンバル、電動歯ブラシも、USB充電。
こうやって充電する場所を固定し、1箇所で4~5のデバイスを同時に充電できるようにすると、だんだん計画的に充電するようになってきます。
スマートフォン、スマートウォッチは毎日充電するのですが、家で使うタブレットは3~4日に1度の充電で問題ありません。そのため、スマホを持って出かける昼間の時間を、タブレットの充電に充てることができます。
またモバイルバッテリー、デジタルカメラ、ジンバル、電動歯ブラシも、毎日充電が必要なわけではありませんので、こちらも、空き時間も含めて、順番に充電していけば良くなります。
ケーブルを探したり、空いている壁のコンセントをやりくりする必要もなくなり、意外と問題解決への近道でした。

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