富士通は3月30日、AI技術を用いた電力量計読み取りの実証実験を行ない、高い認識性を確認したと発表した。
これは富士通およびPFU、中国電力、エネルギア・コミュニケーションズが2016年10月から行なってきた実証実験。電力量計は変電所に設置されているもので、従来は目視で読み取って記録していたが、作業の効率化や正確さの向上のため、ディープラーニングを用いることにした。
PFUが開発したメーター読み取りシステムを用い、タブレットをかざすだけで自動撮影して数値を認識、記録する。学習データを追加することで認識可能となるメーターの種類を拡充できるという。実証実験では、アナログおよびデジタル式の電力量計をにおいて高い読み取り精度が得られることを確認。認識精度向上や適用範囲拡大を勧めて実用化を図るとともに、今後は温度計や流量計など業務適用を拡大するという。