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パナソニック、注文殺到で宅配ボックス新商品の発売を延期

2017年03月29日 06時47分更新

記事提供:通販通信

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 パナソニック(株)エコソリューションズ社は28日、宅配ボックス市場の需要が急増したことで受注が5倍以上になり、宅配ボックス「COMBO(コンボ)」シリーズ新製品を延期した。既存の宅配ボックス「COMBO」4種類(ミドル、コンパクト、スリム、ハーフ)は、販売を継続する。

 同社には既発売品の受注量が通常月の5倍以上に達し、製品供給体制が追いつかない状況に陥り、新商品の発売を当初の予定だった4月3日から延期した。新商品は6月1日に受注を開始する予定。

 発売を延期した製品は、集合住宅用宅配ボックス(アパート用)の「COMBO-Maison(メゾン)」、戸建住宅用宅配ポスト(住宅壁埋め込み専用)の「COMBO-int(イント)」、戸建住宅用宅配ポスト「COMBO-F(エフ)」の3シリーズ。

再配達問題の報道で注文殺到か

 同社が16年12月に福井県あわら市と共同で実施した実証実験では、宅配ボックス「COMBO」を設置することで、市内のモニター設置世帯の再配達率が1カ月で設置前の約49%から設置後約8%に削減された。

 同社が新商品を8日発売した後、ヤマト運輸の値上に関する報道に関連してマスコミ各社がドライバーの人材不足や通販の市場拡大に伴う再配達増加の問題を取り上げ、同社とあらわ市の実証実験を紹介した。これらの報道から、同社に受注が殺到した模様。

 宅配ボックス市場は、今回の一連の報道以前にも市場が拡大しており、同製品の16年度の販売台数は、前年度比約2倍に達する見込みだった。同社は、宅配ボックスを一家に1台のポストのように定着させることを目指し、品ぞろえを強化。新商品の販売目標は、2017年度で1万5000台としていた。

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