人工知能「Adobe Sensei」とマシンラーニングのフレームワークを利用
デジタルエクスペリエンスを強化する「Adobe Experience Manager 6.3」を発表
2017年03月17日 16時15分更新
アドビは3月14日(現地時間)、Adobe Marketing Cloud Blogにて「Adobe Experience Manager 6.3」を明らかにした。これは3月19~23日の期間(現地時間)に開催するデジタルマーケティングカンファレンス「Adobe Summit」に向けたものである。
スマートフォンやタブレット、IoTデバイスが普及した現状において、ブランド企業は自社サイトやモバイルアプリをはるかに超えた、さらなる要件に対応する必要があるという。Adobe Experience Manager 6.3ではあらゆるデバイスに対応したコンテンツを発信し、強力なデジタルエクスペリエンスを配信するとしている。
同社の人工知能「Adobe Sensei」とマシンラーニングのフレームワークを利用して、柔軟に活用できる状況に適応したコンテンツを実現するという。サイトやモバイルエクスペリエンスだけでなく、ATMやPinterestといった主要なタッチポイント、新興のモバイルアプリやIoTまでAdobe Experience Managerが広範囲に強化する。
アドビは去年にLivefyreを買収して以来、Adobe Experience Manager LivefyreとそのほかのAdobe Experience Managerプラットフォームの統合を進めてきた。Adobe Experience Manager Assetsがアセットのインターフェース内からユーザー生成コンテンツを調達し使用許諾を得ることができるようになった。これに加え、Adobe Creative Cloudとの統合も推進し、コンテンツの生成と提供までの時間の短縮化を図る。
またサイト、デジタルアセット管理、フォームを迅速に構築できるようになったという。これは、すぐ活用できるコンポーネントやユーザーエクスペリエンス(UX)のベストプラクティス、そして顧客関係管理などの企業システムのデータに、デジタルエクスペリエンスを接続するためのツールなどを利用することで実現したという。