名前が変わっても使い勝手の良さは変わらない文字入力アプリ
みんなの顔文字キーボード改め「flick」は最高の入力メソッドだ
2017年02月24日 11時00分更新
AI変換で「flick」は新しい次元へ! 普段遣いの利便性もアップ
女子高生から男性社会人まで幅広いユーザーの人気を博してきたアプリ「みんなの顔文字キーボード」が、新たな名前となって新登場した! その名も「flick」だ!(iPhone/Android) 変わったのは名前だけではない。いったいどこが新しくなったのか、さっそくレビューしていこう。
前回、その使い勝手の良さをレポートした「みんなの顔文字キーボード」から大きく変わったのはなんと言ってもアプリ名だ。従来の長めで目を惹くネーミングから「flick」と一気にシンプルなネーミングになった。
ではまず「flick」への変更に伴って実装された新機能を紹介しよう。なんと言ってもアプリ名が変わったのだ。単なるバージョンアップではない、大きく進化しているところがある。
AI変換機能搭載
AI(人工知能)による変換機能が搭載された。たとえば「新しいスマホが」と入力すれば、次の入力候補に「ある」「欲しい」「出た」といった、文脈に沿った単語が表示される。このAI変換で、文字入力の手間が大幅に削減できるというわけだ。特にフリック入力は便利だけどあんまり得意じゃないのよね……というような人(筆者もその1人です)にとっては、極力フリック操作を減らして文字入力を進めることができる、ありがたい機能だ。
頻繁にメールをやり取りしたり、スケジュールを書き込んだりする社会人にとっても、手間を減らせる分、効率アップに直結するだろう。特に、特定の文言や表現が頻出しがちなスケジュール書き込みは、ユーザー辞書機能と併用することで労力をかなり減らせるはずだ。
AI変換機能は、月額360円(iOS版、Android版とも)で利用できる。えっ、有料なの!? と思うなかれ。この機能には、AI変換専用のサーバーが用意され、ディープラーニングによって日々刻々とAIが効率良い変換を学習しているのだ。インストール後7日間は無償でAI入力機能を試用できるので、まずはその快適さを体感してみるといいだろう。
なお開発・運営のIO株式会社代表 石本光明氏曰く、ユーザーが入力した文字情報は国内のサーバーで運用しているAIが処理するだけで人間が閲覧することはないと語る。また、入力情報を変換以外の用途に使うこともないという。なおAI変換を使う場合は、予測変換候補を表示するときにサーバーと通信することになるが、プライバシーに配慮しログは残さないようにしている。通信量についてもごくわずかしか発生しないように工夫されているとのこと。
バックアップ機能搭載
iOS版にも「バックアップ機能」が搭載された。これによって、お気に入りとして保存した顔文字やAAと、ユーザー辞書をサーバーにバックアップし、機種変更時や端末を初期化したときにも引き継げるようになった。
パワーアップされた変換辞書
搭載された文字変換辞書についても、機能が向上してパワーアップ。ネットにあふれる文字情報をサーバーで取得・解析することで、新たな単語を変換辞書に日々登録しているという。流行語の取り入れも早く、たとえばアイドルグループのメンバーもフルネームでしっかりと登録されたりして、AI変換ではない部分の変換機能も快適になっている。
そのほか、基本的な操作方法やUIなどに大きな変更はないので、従来からのユーザーにとっては、いつもの使い勝手そのままに違和感なく使い続けられるだろう。なおflickは基本的に無料で使えるが、有償の「プレミアムサービス」(iOS版:6ヵ月240円/Android版:年額700円)を利用すれば、広告が非表示となり顔文字検索数も無制限となってより使い勝手が増す。AI変換機能と合わせて利用したいところだ。
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