キングジムのデジタルメモ「ポメラ」シリーズは、テキスト入力に特化したガジェットで、DM200はシリーズ6作目となる最新モデルにあたる。「「ポメラ」で5000万円稼いだ! 作家・芝村裕吏氏が明かす「ポメラ」 DM200の魅力」でも紹介されているようにその評価はすこぶる高く、ライターや作家、編集者をはじめ、文書作成に関わる仕事を生業としている者にとっては、注目せざるを得ない製品だ。
そこで今回は、我こそ「ポメラ」DM200が似合うデキる男という編集者を集め、「ポメラ」DM200の魅力をコメントしてもらったのだ。
約幅263×奥行き120×高さ18mmの小型サイズ、重量約580g
「ポメラ」DM200をひと目見て引きつけられるのは、そのサイズ感だ。フットプリントは約幅263×奥行き120mmで、B5サイズの紙を半分(幅257×奥行き91mm)にした状態をイメージするといいだろう。編集スタッフのコジマは、大きすぎず、小さすぎずというサイズを気に入っており、液晶ディスプレーを開いている状態、閉じている状態のどちらでも片手で持ちやすい点をメリットとして挙げていた。
折りたたみ時の高さ(厚さ)は約18mmと、荷物が多いカバンでも出し入れしやすいサイズとなっている。目立つ突起物がないデザインのため、文字入力中に急きょ移動する必要が出てきた場合でも、液晶ディスプレーを閉じてカバンに滑り込ませるように片付けることが可能だ。天板と底面とも樹脂製で、カバンの中の他の荷物を傷つけてしまう心配が少ない点も、うれしいポイントだろう。
「ポメラ」DM200の重量は、500mlのペットボトル程度の約580gしかなく、女性でも持ち運びやすい点が見逃せない。手に持ってみると数値以上の重量感を感じるものの、そのおかげでヒザ上などに置いた際は予想以上に安定感が得られる。機会があればぜひ実機で試してみてほしいのだが、一般的なノートPCなどと違い、あおむけにひっくり返りそうな不安定感がないのだ。
縦書き/横書きのどちらでも見やすい7型液晶と日本語フォント
「ポメラ」DM200の液晶ディスプレーサイズは7型ワイドで、いわゆる大画面スマホなどに近い大きさ。そして解像度はWSVGA(1024×600ドット)だ。従来の「ポメラ」DM100に比べ面積比で約40%広くなっており、長い文章の入力や編集を行いやすくなっている。バックライト機能も搭載しているため、航空機内など薄暗い場所でも画面を見やすい。
表示用に採用しているフォントは、ゴシック体はモリサワ「UD新ゴR」、明朝体はモリサワ「UD 黎ミンR」の2種類。文字サイズは6段階から選ぶことができる。アウトラインフォントなので、大きなサイズにしても美しく表示され、縦書き・横書きのどちらでも読みやすい。行間も5段階から選べるようになっており、自分の執筆スタイルに合った環境設定を追求しやすいのだ。
文字セットは、JIS X 0201とJIS X 0213:2004に対応。 第1水準漢字:2965文字、第2水準漢字:3390文字、第3水準漢字:1233文字、第4水準漢字:2159文字、非漢字:1341文字を搭載している(第3、4水準漢字のうちBMP範囲外の303文字は非対応)。
ちなみに、「ポメラ」DM200で作成できるテキストデータの文字コードは、「UTF-8(BOM付き)」か「シフトJIS」(Shift_JIS)のどちらか。改行コードについては「CR+LF」「CR」「LF」を設定できる。PCでSDカードにテキストデータをセーブし「ポメラ」DM200に読み込ませたい場合は、文字コードを「UTF-8」か「シフトJIS」にしておく必要があることを覚えておきたい。「UTF-8」については、最新のアップデートでBOMなしもサポートされた。