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落ち着いて!App Storeでアプリを公開する前に忘れちゃいけない6つのこと

2017年02月08日 23時00分更新

文●Keith Shields

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アプリが完成したらなるべくすぐに公開したくなるもの。でもその前に、マーケティングの準備はできていますか?

コーディング完了、テスト完了。これで、モバイルアプリをアプリストアにローンチする準備ができました。非常にシンプルですが、アプリのローンチを成功させる上でコーディング完了からアプリのアップロードにかけての工程が非常に重要です。まさにこの工程こそ多くのスタートアップが重大なミスを犯してしまうところです。アプリストアにアップロードする前の手順を、戦略的に考えておく必要があります。

1. マーケティング計画はどうなっているか?

アプリをローンチしてユーザーがアプリを利用してくれるのをただ待っているわけにはいきません。アプリのマーケティングは非常に重要です。モバイルアプリをローンチする前にプランを立てておく必要があります。少なくともアプリ用のWebサイトを用意しておくべきです。用意するWebサイトはターゲットを絞ったランディングページにして、アプリに関する説明、変更点、アップデートに関する情報を提供します。このほかに、ソーシャルメディアも役立つマーケティングチャネルです。

アプリのローンチはほとんどの場合、MVP(Minimum Viable Product=必要最低限の機能を兼ね備えたプロダクト)から始まり、あとからユーザーのフィードバックによって徐々にアップデートされます。ランディングページにはユーザーが常に最新の情報を得られるように、最新の開発やアップデートの情報を掲載するべきです。また、今後の開発計画を知りたい人のメールアドレスの収集にも非常に役立ちます。先々の開発計画を発表することで、ユーザーは次のアップデートを心待ちにし、アプリへの関心を維持し続けます。

2. バグ修正の予定はどうなっているか?

テスト完了後でも、予期しないバグは発生し、できる限り速く特定・修正したいものです。公開したての場合は特にそうです。バグの多いアプリは、ユーザーがアプリに悪い評価を付けてデバイスから削除するため、アプリストアでの人気がなくなります。

このような場合、開発者または開発元の会社にバグレポートを作成してもらう必要があります。アプリの最初の開発者を雇用しておくのが最適な選択です。というのは、最初の開発者はアプリのコード設計やアーキテクチャを一番理解しているからです。そして、コーディングしたのですから、エラーをいち速く修正できます。

3. 影響力のあるユーザーやパワー・ユーザーを特定する

開発したアプリは課題や懸念に対するソリューションを提供します。アプリはまさにこれが売りです。そして、販促イベントやフィードバックで鍵となるユーザーを特定する必要があります。影響力のあるユーザーは企業または同じような考えを持った人などにアプリの宣伝をする助けとなります。影響力のあるこの人たちこそアプリのソリューションを必要としている人たちです。今後のアップデートにはこの人たちからのフィードバックが大変、役に立つはずです。

第2のターゲットはパワー・ユーザーです。パワー・ユーザーは影響力のあるユーザーでもありますが、アプリに精通し、業界を良く理解しているので、有益なフィードバックをしばしば提供してくれます。このようなユーザーもターゲットになるのです。この人たちはUIやUX、ワークフローを含め、アプリのあらゆる側面に関するフィードバックをたくさん提供してくれるからです。どこを改善すればアプリがもっと魅力的になるかという点も教えてくれます。

アプリをローンチする前にマーケティングを意識してこの2つのターゲットとなるユーザーを特定しておく必要があります。Webサイトにランディングページを設け、ターゲット向けのメールによるプロモーションを実施すれば、質の良いユーザー層を確立できます。

4. ブロガーや業界におけるキーパーソンへのコンタクトの計画

これもマーケティグに関することですが、ローンチ当初のアプリに牽引力を付けるには効果的な方法です。ブロガーなら誰でもよいというわけではなく、読者数の多いブロガーサイトが必要です。検索エンジンまたは業界におけるネットワークを使って有名なブロガーやキーパーソンを見つけてください(『Facebook広告にお金を使う前に考えたい、ソーシャル活用で大切な1つのこと』参照)。

たとえば、金融業界のソリューションを提供するアプリを設計する場合、金融ブロガーにコンタクトを取り、アプリをレビューしてもらいます。また、業界に関連した情報を公開しているWebサイトにコンタクトしてもらいます。たいていの場合、メディアにアイデアを売り込み、自社だけではなくメディアサイトの読者にも対応したコンテンツを作成する必要があります。

自社サイトの評判を高めながら、メディアサイトを活用する方法は、はじめてアプリを公開する場合に効果的です。

5. 追跡設定はしている?

多くの追跡と分析APIを利用して、ユーザーエンゲージメントを把握します。なにが原因でアプリユーザーを失っているかが分かるAPIまであります。通常、スタートアップはアプリのインストール数を多く稼ごうとしますが、アプリの設計が悪いとユーザーは興味を失い、アプリをアンインストールしてしまいます。

追跡すると、ユーザーエンゲージメントをどこで失っているかを特定でき、特定の画面またはワークフローの設計を再評価できます。分析は新興のアプリ開発会社にとって非常に重要なので、アプリ使用に基づいた具体的なユーザーフィードバックを無視しないでください。ユーザーからフィードバックを得られない場合でも、追跡APIを使えば、ユーザーの行動パターンに基づく統計が得られます。

6. 公開プロセスとApp Storeの利用条件を理解する

重要ではないと思われるかもしれませんが、Apple StoreとGoogle Play両方のサービスの公開ワークフローと利用条件を精査することをすすめます。どちらも似た要件ですが、両方への公開を予定しているなら基本的なニュアンスの違いに注意する必要があります。

注意事項を1つだけに絞るのであれば、アプリの公開基準を理解すると良いでしょう。ギャンブル、アルコール関連のアプリなどの禁止されているコンテンツを公開しないように、アプリを作成する前に条件を理解しておくことが理想的です。しかし、ワークフロープロセスに関しては、アプリを公開する準備が完了するまでそれほど気にする必要はありません。

しばしば見落とされる要件は、たとえば、ユーザーがアプリストアを閲覧したときに表示するマーケティングイメージです。具体的には、開発イテレーションのバージョン番号(通常、新しいアプリは1.0)、コンテンツレーティング、アプリのファイルサイズ、Webサイトやブランド名などの開発者情報があります。

最後に

アプリ開発には多大な労力を要しますが、コーディングが完了したら終わりではありません。アプリプロジェクトを成功させるには、視点をマーケティングに移し、ユーザーのフィードバックに応える必要があります。フィードバックに応えずアプリの機能向上をおろそかにすると、アプリの人気がなくなり、マーケットにある何百万ものほかのアプリに取って代わられてしまいます。

これらのローンチ前に注意すべき事項を見落とさないでください。仮にアプリがマーケットにおいて非常にユニークなもので競合が少ない場合でも、アプリプロジェクトを成功させるには重要なことです。アプリストアには何百万ものアプリがあります。適切なマーケティング戦略を取れば、ほかのアプリの中に紛れてしまい気付かれなくなることもありません。

(原文:6 Things to Know Before Launching Mobile Apps on the App Store

[翻訳:中村文也/編集:Livit

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